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『J・エドガー』(''J. Edgar'')は、2011年の伝記映画。クリント・イーストウッド監督、ダスティン・ランス・ブラック脚本で、レオナルド・ディカプリオがジョン・エドガー・フーヴァーを演じた。 FBI長官のエドガー・フーヴァーの生涯に基づき、彼のキャリアに焦点を合わせ、さらにクローゼット・ホモセクシュアルであったと言われる彼の私生活にも触れられている〔A Hollywood Icon Lays Down the Law . ''WSJ.com''. Retrieved 2011-02-18.〕。 == ストーリー == 1960年代。黒人公民権運動の盛り上がりを苦々しく思っていたFBI長官のジョン・エドガー・フーヴァーは、キング牧師宅の盗聴を命じると共に、自身の伝記をスミス捜査官に口述タイプさせる。 1919年。アメリカでは、ソビエト連邦の建国を受け、共産主義者や労働運動家の過激派によるテロが活発化しており、ついにはパーマー司法長官自宅が爆破される事態となった。これを受けて司法省は、過激派を逮捕し、国外追放する特別捜査チームを編成、24歳のフーヴァーがその責任者となる。無力な父親と支配的な母親のもとに育ち、吃音の内気な青年であるフーヴァーは、司法省の新人秘書ヘレン・ギャンディを国会図書館のデートに誘い、プロポーズするが断られてしまう。しかし、彼女を個人的な秘書にすることには成功した。 国会図書館の蔵書をインデックス化し、検索時間を飛躍的に向上させた経験から、フーヴァーは全国民の指紋などの個人データを集約し、犯罪捜査に利用する構想を持っていた。ただし、彼にとっては、彼の考える国家の道徳秩序を破壊し、破壊しようとする者もまた犯罪者であった。 わずか数人のフーヴァーのチームは、過激派のアジトを急襲、大勢の過激派を逮捕することに成功する。しかし、大量の過激派を逮捕し、共産主義勢力が後退したことで、彼の提唱する捜査チームの必要性は逆に支持を得られなくなっていった。失意のフーヴァーは新任捜査官のクライド・トルソンを副長官に任命し、友情以上の交際を深めるようになっていく。 1932年、リンドバーグ愛児誘拐事件が発生すると、フーヴァーは誘拐を連邦犯罪と認めさせ、FBIの権限を大幅に強化させる法律を議会に認めさせた。独自の基準で捜査官を厳選して綱紀を粛正し、科学捜査を導入してFBIを作り変えると共に、政治家のスキャンダルも極秘ファイルとして収集し、権限を縮小しようとする歴代大統領を黙らせる隠然たる力を得ていった。 しかし、キング牧師に不倫の証拠テープを送りつけ、ノーベル平和賞を辞退させようとして果たせず、操縦できない新しいタイプの大統領ニクソンが登場するに及んで、フーヴァーも自らの力の陰りを自覚せざるを得なくなっていた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「J・エドガー」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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