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K-T境界[けい てぃーきょうかい] K-T境界(ケイ・ティーきょうかい、)とは地質年代区分の用語で、約6550万年前〔アルヴァレズ,月森訳 (1997), P.3 〕の中生代と新生代の境目に相当する。顕生代において5回発生した大量絶滅のうちの最後の事件〔これら5回の大絶滅はビッグファイブとも呼ばれる。〕。恐竜を代表とする大型爬虫類やアンモナイトが絶滅したことで有名であるが、海洋のプランクトンや植物類にも多数の絶滅種があった。種のレベルで最大約75%の生物が絶滅した〔田近 (2009), P.170〕。また個体の数では99%以上が死滅した〔NHK「ポスト恐竜」プロジェクト (2010), P.118〕。 K-T境界では、後述するように、メキシコのユカタン半島付近に直径約10kmの巨大隕石が落下したことが知られている。この隕石落下が、大量絶滅の引き金になったとされる。
== 名称 == 白亜紀と新生代第三紀の境目に位置する。白亜紀は英語では Cretaceous だが、頭文字がCで始まる地質年代区分〔カンブリア紀 (Cambrian) や石炭紀 (Carboniferous) がこれに該当する。〕が多いため、ドイツ語の Kreide からとった頭文字Kが略号として用いられる。これと、英語で第三紀を意味する Tertiary の頭文字Tとを組み合わせてK-T境界としている。ただし、現在は第三紀の語は正式な用語として使われておらず、古第三紀(Paleogene)との境界であることからK-P境界〔松井 (2009), 前書き V頁〕 またはK/Pg境界〔真鍋監修,朝日新聞社編 (2011), PP.120, 122〕と呼ばれている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「K-T境界」の詳細全文を読む
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