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KADOKAWAグループ : ウィキペディア日本語版
KADOKAWAグループ[かどかわぐるーぷ]

KADOKAWAグループ(カドカワグループ、''KADOKAWA Group'')は、日本の出版社・角川書店を母体とする株式会社KADOKAWAを中心としたメディア企業グループ。
2013年平成25年)に角川グループホールディングスがKADOKAWAへ社名変更して以降も従来通り、漢字で「角川グループ」と表記される場合もある。
== グループ概要 ==
出版・映像・ネットコンテンツを手がける企業を集約した企業体。出版分野では、特にライトノベルについては保有ブランドであるの角川書店を中心に、アスキー・メディアワークス富士見書房エンターブレインメディアファクトリーをあわせて最大手となっており、コミック、アニメ雑誌ゲーム雑誌などのサブカルチャー系雑誌にも強みを持つ。また旧アスキーを受け継いだパソコン・IT系雑誌・書籍や、角川書店発足の原点となった国文学や短歌・俳句に関連した書籍、発展の元となった角川文庫を始めとする文庫本も出版事業の中核となっている。
映像分野ではこれまで角川春樹事務所〔1976年から1988年に存在した会社。角川書店(初代、現KADOKAWA)に吸収合併されており、現在の同名会社とは別法人である。〕及び角川書店本体が手がけてきた「角川映画」がベースとなっており、メディアミックス戦略の中核をなしているほか、メディアファクトリーがグループ入り以前より行ってきた映画・アニメ・音楽事業も存在する。また『ザテレビジョン』『東京ウォーカー』などの各種情報雑誌、Webサイトや動画配信などのネットコンテンツ、モバイルコンテンツなどを融合させた分野を「クロスメディア事業」と位置づけている。
流通の合理化を目指すため、他社の営業機能を受託する(他社を編集プロダクション化する)事実上の合併を積極的に行っている。しかし問題も多く、主婦の友社とは提携解消後に訴訟問題に発展し、ベネッセコーポレーションアーティストハウスも提携を解消している。
持株会社体制を敷いていた2013年までは角川書店本体においても営業と編集が分社化し、営業・流通は角川グループパブリッシング(角川GP)が、編集は角川書店本体および角川学芸出版、キッズネットなどの関連会社が行う体制が採られていた。角川書店本体だけでなくアスキー・メディアワークスや富士見書房などの関連会社を含めた営業機能も角川GPに集中、一本化されていた。
このほか、角川書店本体にあった出版事業以外の部門も分社、クロスメディア部門は角川マガジンズが統括する体制に移行、映像コンテンツ部門は角川映画が分社されたが、2011年1月に角川書店に再統合され、角川書店が出版と映像の2つの事業を手がける形となった。これ以降「角川映画」は角川グループの映像事業のブランドとして存続している。また家庭用ゲームソフト事業についても角川ゲームスを設立、グループ各社から事業譲渡を受ける形で統合を進めている。さらにクロスメディア部門から分かれ出た角川コンテンツゲート(現ブックウォーカー)ではモバイル向けコンテンツや動画の配信、電子書籍プラットフォーム「BOOK☆WALKER」の事業展開を行っている。
2013年3月28日、角川GHDが同年6月22日付でKADOKAWAに社名変更し、同年10月1日付で連結子会社9社を吸収合併することが発表された。これに先立つ形で、同年4月1日付で角川GHDが角川GPを、中経出版新人物往来社を吸収合併する。これによりこれまで分社して行われてきた業務をKADOKAWA1社で担うことになるが、吸収後の出版各社は「ブランドカンパニー」として社内カンパニー化し、各社のブランドや出版レーベルについてはそのまま存続する。従来の事業は各ブランドカンパニーごとに行うが、力を結集して行う新規事業はブランドカンパニーを統括する「エンターテイメントコンテンツクリエーション事業統括本部」や「メディア&インフォメーション事業統括本部」が主体となる。その一方で各ブランドカンパニー間における重複する分野〔スニーカー文庫等のライトノベルやアスキー・メディアワークスとエンターブレインのゲーム関連書籍・雑誌、角川書店及びメディアファクトリーの映像販売事業がこれに該当する。〕をスムーズに一本化していくのが今後の経営に進んでいく上での鍵となっており、2015年4月にはブランドカンパニーを廃止し、ジャンル毎の部局に再編している(ブランド自体は存続)〔KADOKAWA社内カンパニー制廃止 「角川書店」「富士見書房」、組織名から消える ,ITmedia,2015年4月16日〕。
2014年5月14日にかねてより資本・業務提携関係にあったIT関連企業のドワンゴとの経営統合を発表、同年10月1日に共同持株会社KADOKAWA・DWANGO」を設立し、KADOKAWAとドワンゴがその傘下に入る予定となっている。これにより出版・映像に強みを持つKADOKAWAと動画配信事業やネット関連での技術力に強みを持つドワンゴとの一体的な経営ができるだけでなく、現実社会とインターネット上双方でコンテンツとプラットフォームを提供できるメディア企業体を目指す事になる〔角川会長「ようやく、川上さんという若い経営者を手にした」 新会社「KADOKAWA・DWANGO」の目指す姿は ,ITmedia,2014年5月14日〕。2014年12月にはアスキー・メディアワークスからIT技術書部門をドワンゴに移管〔ドワンゴ、IT技術書出版新ブランド「アスキードワンゴ」を設立 ,週アスPlus,2014年12月24日〕、2015年4月にはエンターブレインからゲームメディア関連事業、マーケティングリサーチ事業をKADOKAWA・DWANGOに移管している〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「KADOKAWAグループ」の詳細全文を読む



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