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L-リブロース-5-リン酸-4-エピメラーゼ (L-ribulose-5-phosphate 4-epimerase、) は、ペントースリン酸経路において、以下の反応を触媒する酵素である。 L-リブロース-5-リン酸D-キシルロース-5-リン酸 本酵素の分子量は102 kDaで、4つの相同な25.5 kDaのサブユニットで構成されていると考えられている。異性化酵素、特に炭水化物及びその類縁体に作用するラセマーゼ、エピメラーゼに分類される。系統名は、L-リブロース-5-リン酸 4-エピメラーゼである。その他、phosphoribulose isomerase、ribulose phosphate 4-epimerase、L-ribulose-phosphate 4-epimerase、L-ribulose 5-phosphate 4-epimerase、AraD及びL-Ru5P等とも呼ばれる。この酵素は、ペントースとグルクロン酸の相互変換、またアスコルビン酸を経由したアルダル酸の代謝に関与している。 ==機構== 逆アルドール反応とアルドール反応によって、L-リブロース-5-リン酸をエピマー化してD-キシルロース-5-リン酸に変換する。提案されている機構は、C-4位のヒドロキシル基からプロトンを奪い、その後C-3位とC-4位の間の結合を切断して、亜鉛によって安定化されたエンジオラート中間体とグリコールアルデヒドリン酸の断片を与えるというものである。その後、グリコールアルデヒドリン酸のC-C結合は180°回転し、C-3位とC-4位の間のC-C結合が再生されて、C-4位の立体化学が逆転する。 上記の反応機構は、逆アルドール切断機構はL-フクロース-リン酸アルドラーゼにより触媒される反応のアナログで、一連の類似性がかなり高いこと〔、炭素13と重水素を用いた速度論的同位体効果の分析からアルドール機構が示されていること〔から支持される。C-3位とC-4位に重水素同位体効果による差はほとんど現れないと報告されており、これらのC-H結合はエピマー化の際に壊れていないことが示唆される。同時に、かなり大きな炭素13同位体効果が現れ、アルドール機構で予想されるような律速のC-C結合の開裂があることが示唆される〔。この機構以外のスキームとして脱水反応によるものが考えられているが、脱水機構の場合はC-H結合の開裂が律速段階となり、C-3位を水素から重水素へ置換することでその速度がかなり変化する(同位体効果が変化する)はずである〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「L-リブロース-5-リン酸-4-エピメラーゼ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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