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LDL受容体 : ウィキペディア日本語版
LDL受容体
LDL(低比重リポタンパク質)受容体ファミリーはLDLをはじめとする種々のリガンドの細胞内取り込み、あるいはシグナル伝達を司る多機能タンパク質である。ファミリーを構成する分子は10種類以上を数える。その働きは非常に重要かつ多様であり、一部を以下に列挙する。
# リポ蛋白認識を介した脂質輸送の制御
# シグナル伝達の制御(特に発生期や神経系)
# タンパク質分解酵素あるいはその阻害剤など細胞外マトリックスの生体高分子の調節
# ビタミンステロイドホルモンの輸送

== 構造 ==
LDL受容体ファミリーは共通して以下の特徴的なドメインを持つ。その構造については、右図に模式図を示した。
*細胞質内ドメイン(NPxY)
:種々の細胞内タンパク質との結合部位で、シグナル伝達やエンドサイトーシス誘起を司るドメイン。
*細胞膜ドメイン
:LDL受容体ファミリーは1回膜貫通型受容体であり、1つの膜貫通ドメインを持つ。
*O-結合糖ドメイン
:細胞膜ドメインに続くドメインで、細胞外ドメインの根元に位置する。
*EGF(上皮成長因子)前駆体相同ドメイン
:EGF前駆体相同性ドメインとその両端にあるシステインリッチなEGFリピート、およびYWTDドメインからなる。EGF前駆体相同性ドメインは6翼からなるβ-プロペラ構造を形成し、エンドソームにおけるpH依存性のLDL放出に関与する。
*リガンド結合ドメイン
:細胞外でリガンドと結合するドメイン。システインを6残基含む約40アミノ酸残基からなるドメインで、ジスルフィド結合により3次元構造を形成する。また、カルシウムイオンを含み、カルシウムにより構造が安定化しているとされる。また、それぞれ異なる部位でapoB-100(リピート2-7)とapoE(リピート5)を認識する。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「LDL受容体」の詳細全文を読む



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