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レッド・ミラージュ (L.E.D. MIRAGE) は、永野護の漫画『ファイブスター物語』に登場する、架空の兵器。A.K.D.の光皇、天照帝の所有する騎士団、ミラージュ騎士団が使用するモーターヘッド (MH) である。 物語史上最強の「ロボット」であり、この物語を象徴するメカニックである。 名称はたびたび変転したが、2005年に発行された設定集「F.S.S. DESIGNS1」で「L.E.D.ミラージュ」に固定された。 == 概要 == ミラージュ騎士団主力MH。主設計者(マイト)はアマテラス。制御サーキットをDr.クローム・バランシェが担当。だが正確には「モーターヘッド」とは呼ばれず、後世の歴史家には「モーターメシア」「モーターカイザー」などと呼ばれたらしい。 試作ネームはブラッド・ネイチャー。LEDはREDではなく、LEADの過去分詞で「常に先を行くもの」を意味し、あらゆるMHの中でも最強を意味する。その言葉どおり、このMHは物語の開始から終了まで不敗である。ホーンド・ミラージュと、ウォータードラゴン(シュペルター)/ オージェ・アルスキュルのナイト・オブ・ゴールド (K.O.G.) シリーズの設計の延長線上にあり、カヴァード・ミラージュ、E-S、E-L、E-Nなどのテスト機と大規模な設計開発・テストの末に完成した。L.E.D.ドラゴンを模して作られ、K.O.G.を含む、以降のミラージュマシンの基本となっている。製作数は不明〔長く「通算製作数は41騎」とされたが、「F.S.S. DESIGNS1」で廃棄された模様。〕。39号騎以降は星団を離れた天照の戦闘コロニー「ウィル」内で作られている。 新開発された小型・高出力のスーパー・イレーザーエンジンを両脚のふくらはぎに搭載し、開発された。この両脚ふくらはぎへの搭載は、胸部にエンジンを搭載している他のMHに比べ、ウェイトコントロールが飛躍的に向上している。また、スーパー・イレーザーエンジン自体も優れており、ホーンド・ミラージュに比べると1.5倍の出力を発揮し、出力バランスも向上している。 単騎でも驚異的な性能に加え、複数のL.E.D.が相互のデータリンクによってファティマの演算能力を共有する「RAID-GIG」(ライド・ギグ)システムを搭載し、大規模な乱戦時においても一糸乱れぬ指揮系統と死角のない高効率の戦闘を実現する。 元々「破壊と殺戮」を本能としており、味方L.E.D.と「血の十字架」をつけたもの以外は全てが攻撃対象で、唯一ナイト・オブ・ゴールドにのみ臣従する。その凶悪さゆえ、騎乗する騎士とファティマは操縦者などではなく、その本能を押さえ込むための安全装置に過ぎない。 出動にはアマテラスの許可が必要となっており〔第3話(単行本では第5巻)で、壊し屋(実戦試験中だったメヨーヨ朝廷のMH「アシュラ・テンプル」)に追い詰められたクロス・ミラージュ雌型のアイシャ・コーダンテが「こんなことならL.E.D.ミラージュもって来ればよかった」と愚痴を吐き、パートナーのアレクトーに「陛下に怒られます」とたしなめられる場面が存在する。〕、アマテラスの始動印と騎士とファティマが一致しないと起動しない仕組みになっている。 その圧倒的なまでの破壊力と裏腹に、星団史上7回しか姿を見せていないうえ、一般には正式名称すら公表されていないため、単に「殺戮ロボット、アマテラスの幻像騎士団の白い悪魔」と呼ばれている。あまりにも残虐なその戦闘・虐殺行為から、騎士の人権擁護のためにMHのナンバリングはミラージュ騎士のナンバーと一致しないものになっている〔「クロニクル2007」収録の3159年時点でのミラージュ騎士団戦闘序列によれば、たとえばファルク・U・ログナー(ミラージュ・ナンバーは「4」)騎のナンバーは「8」となっている。ミラージュ・ナンバーとMHナンバーが一致しているのはアーレン・ブラフォード騎 (21) とプリンセス・タイトネイブ騎 (14) だけである。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「レッド・ミラージュ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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