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M114装甲偵察車 : ウィキペディア日本語版
M114装甲偵察車[えむ114そうこうていさつしゃ]

M114装甲偵察車は、ベトナム戦争時にアメリカ陸軍で使用された装軌式の偵察戦闘車である。本車は1960年代ゼネラルモーターズ傘下のキャデラック部門によって製造された。
M114の設計は、高速性と隠密性に重点を置いた。より大型のM113装甲兵員輸送車のように、本車も浮航能力が付与され、パラシュート投下が可能なように作られている。しかし、M113が最も成功した装甲車両の一つであるのと異なり、本車はベトナム戦争の運用において不適であることが確かめられ、偵察任務はM551シェリダン空挺戦車に変更された。
1973年には本車は失敗作であるとみなされ、アメリカ陸軍から退役した。しかし、少数車両が余剰として放出され、警察部門で使用され続けた。
== 概要 ==
M114は、軽量・低姿勢の車両であり、M113指揮偵察任務の補助として設計された。M113を小型低姿勢化にしたように見えるが、本車は浮航能力を持ち、推進は履帯によって行われる。また、輸送機によって運ぶには十分に軽量であり、パラシュート投下も可能である。
M114の車長キューポラは、12.7mm重機関銃M2の射撃時にはハッチを開くことが必要であり、車長用ハッチは備えつけの12.7mm重機関銃M2とともに360度旋回可能。派生型のM114A1では、手動の旋回・俯仰機構の操作によって、内部から12.7mm重機関銃M2の射撃ができ、また、M114A2(またはM114A1E1)は油圧駆動のキューポラを持ち、M139 20mm機関砲を据砲した。車体後部の観測手は、台座に据えられた1挺の7.62mm機関銃M60を受け持った。後部ドアには、M72A1対戦車ロケット(LAW)を3門収納する場所が設けられた。
M114は、アルミニウム装甲で構成され、重量は空虚重量が5.94t、戦闘重量は6.846tに達する。
本車は、容積283立方インチの、シボレー V型8気筒ガソリンエンジンによって駆動する。このエンジンは160馬力を出力する。本車は3名の搭乗員で動かされ、最高速度は58km/hである。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「M114装甲偵察車」の詳細全文を読む



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