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M84スタングレネード : ウィキペディア日本語版 | M84スタングレネード
M84、正確にはXM84はフラッシュバングや閃光発音筒とも呼ばれる、アメリカで現在使用されているスタングレネードである。起爆すると同時に170-180デシベルの爆発音と1.5メートルの範囲で100万カンデラ以上の閃光を放ち、突発的な目の眩み、難聴、耳鳴りを発生させる。〔"U.S. Army’s Search for an Economical Device for Stun Hand Grenade Training " (PDF). dtic.mil, pg. 5. Retrieved on 24 July 2009.〕防護されていない人員は方向感覚の喪失や見当識の失調を起こす。これらの影響は全て一時的なものであるとされ、M84は非致死性兵器として分類される。〔"FM 3-23.30 "Grenades and Pyrotechnic Signals ". globalsecurity.org, 1 September 2000. Ch. 1, Sec. 10. "Stun Hand Grenades". Retrieved on 24 July 2009.〕〔"M84 Stun Hand Grenade ". pica.army.mil. Retrieved on 24 July 2009.〕 ==構造==
M84は、穴の空いたスチールの本体の中にあるアルミニウムのケースの中にマグネシウムを主とする炸薬が入っている。従来の爆発製兵器と異なり、炸薬は超音速の爆轟ではなく亜音速の爆燃として燃え、爆発による被害を最小限に留める。点火した際、対象の視覚及び聴覚にのみ影響を与えるため、内部のアルミニウムケースは炸薬によって燃え尽きるよう設計されている。これによって炎、爆発、ケースの破片による被害を最小限に抑えている。 M84は、敵の制圧を容易にするため、あるいは市街戦や人質救出で通常の爆発による被害が懸念される場合に、敵の注意をそらす目的で密閉された空間へ投げ入れるために用いられる。アメリカ陸軍ではM84を「建造物内や室内の制圧において、非戦闘員の存在が予想され、敵の注意をそらすことが効果的である」場合に用いることとなっている。〔 M84は通常、紙や布に点火することはできないが、本体の近くでは可燃性液体や、高密度のガソリンやエーテルのような蒸気に引火することがある。〔"M84 Stun Grenade ". globalsecurity.org, 10 January 2006. Retrieved on 24 July 2009.〕
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「M84スタングレネード」の詳細全文を読む
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