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NHK富士見ヶ丘クラブハウス(エヌエイチケイふじみがおかクラブハウス)は、東京都杉並区久我山の富士見ヶ丘運動場(旧NHK富士見ヶ丘運動場)内にあるクラブハウス 〔2006年、NHK富士見ヶ丘運動場は閉鎖され、現在(2008年)は杉並区が管理するところとなっているが、建築関係の文献では「NHK富士見ヶ丘クラブハウス」として扱われているので、これを記事名とした。〕。前川國男が設計した。 == 概要 == NHK富士見ヶ丘クラブハウスは、東京都杉並区の南西部に位置する富士見ヶ丘運動場(旧NHK富士見ヶ丘運動場)内東側にある木造2階建てのクラブハウスで、建築家前川國男が設計し、1954年に竣工した。施工業者は、中松建設工業。建築面積は247平方メートル、延床面積は445平方メートルである 〔生誕100年・前川國男建築展実行委員会 監修 『建築家・前川國男の仕事』 美術出版社、2006年、p.288. なお、建築面積及び延床面積の小数点以下は切り捨てである。〕。 もともとは日本放送協会 (NHK)が所有する運動場のクラブハウスであったが、2006年3月31日、運動場と共に閉鎖された。その後、杉並区が運動場の管理を引き継ぎ、2007年3月20日、富士見ヶ丘運動場(遊び場102番)として開園、クラブハウスはその管理棟となった 〔「遊び場102番(NHK富士見ヶ丘旧運動場)が開園します」 『広報すぎなみ』2007年3月11日号(№1798)、杉並区、p.3.〕。 建物の間取りをみると、1階には、ホール、6畳和室、更衣室、浴室、厨房、トイレなどがあり、2階には食堂、厨房、6畳和室が配されている。2階の周囲には、広いバルコニーがめぐらされている。バルコニーの北側には外部階段が接続されており、建物の外部から2階に直接上がれる構造になっている 〔ミド同人 「NHK富士見丘クラブハウス」 『新建築』1957年9月号、新建築社、p.4. なお、「富士見丘」は原文のまま。〕〔生誕100年・前川國男建築展実行委員会 監修 『建築家・前川國男の仕事』 美術出版社、2006年、p.135.〕。建物の西側には、藤棚がある。杉並区が管理を引き継いだ後は、1階の一部は管理事務所として使用され、外部階段は閉鎖されている。 なお、京都工芸繊維大学助教授の松隈洋(建築史家)は、「木造ながら、ル・コルビュジエの原理的な空間概念である『ドミノ・システム』のような開放的で伸びやかな空間」を生み出していると評し、「木造モダニズムの可能性を試みた意欲的な作品」であると述べている。また、彼は、回り階段や手すりのデザインについて、アントニン・レーモンドの「聖ポール教会(現在の軽井沢聖パウロカトリック教会)」の影響を指摘している 〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「NHK富士見ヶ丘クラブハウス」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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