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NHK職員によるインサイダー取引事件(エヌエイチケイしょくいんによるインサイダーとりひきじけん)とは、2007年に日本放送協会(NHK)の職員が、ニュース原稿を放送前に閲覧し、それをもとに対象企業の株式を売買したインサイダー取引事件である。 == 概要 == 2007年3月8日、ゼンショーがカッパクリエイトと資本業務提携することが決定し、両社が発表する時間と同じ午後3時のNHKニュースで放送した。〔「取材先の企業、事前にNHK側に警告」 TBS、2008年1月18日。〕この放送原稿を、放送前に原稿システムの端末から知ったNHKの職員が、カッパクリエイト株の不正取引を行っていたことが明らかになった〔NHK広報局 「職員の株取引をめぐる証券取引等監視委員会の調査について 」 日本放送協会、2008年1月17日。〕。 NHKによると、証券取引等監視委員会の調査を受けたのは、33歳の報道局テレビニュース部制作記者、30歳のNHK岐阜放送局放送部記者、40歳のNHK水戸放送局放送部ディレクター。 NHKの内部調査では、3人の内2人は勤務時間中にも関わらず勤務先から自宅へ戻り、パソコンからのカッパクリエイト株の買い注文を出していた。残る1人は勤務中に携帯電話のサイトを通じて購入していた。 取調べに対して「1回あたり約40万円ほどの儲けがあった」と職員は供述している。後の同局の記者会見では16日午前の証券取引等監視委員会の査察まで気づかなかった上、コンプライアンス担当理事である畠山博治理事の説明によれば、経済部内部では禁止をしていたが、他の部署までの対策が到らず、倫理規定も曖昧だったことを認めた。 また調査対象者が約5000人にのぼり、NHKは内部調査委員会による解明や証券取引等監視委員会への捜査協力を表明した。監督官庁である総務省の増田寛也大臣は徹底調査すべきと発言し過去の不祥事から学んでない点に不快感を示した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「NHK職員によるインサイダー取引事件」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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