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『戦利品』(せんりひん、アラビア語: UNGEGN式: アル・アンファール)は、アル・クルアーン(コーラン)における第8番目のスーラである。主な内容は、バドルの戦いの啓示である。 == 本章の戦利品とは何であるか == *バドルの戦いで獲得した戦利品のことである〔井筒俊彦の翻訳版アル・クルアーンと、藤本勝次、伴康哉、池田修の共同翻訳版アル・クルアーンの解説による。〕。 *戦利品は、神と使徒のものである。 - 1節 *財産というものは誘惑である。本当の大いなる報酬は、神の御許(おんもと)にある。 - 28節 *どのような戦利品でも5分の1は神に、使徒(ムハンマド)に、近親者、孤児、貧者および旅人に分配する〔ムハンマドは、その自らの取り分を、自らの用途のほか、貧者の救済に充てた。それまでのアラブ部族社会では、戦利品は、4分の1がアラブ部族の長のもの、4分の3が部族員のものであった。〕。 - 41節 *預言者〔ムハンマドは、最大にして最後の預言者である。〕は、捕虜を蓄えるのならば、地上の敵を存分に殺戮(さつりく)した後が、預言者としてふさわしいことである〔殺さずに捕虜にしたほうが、身代金が取れるので得であるが、第一にするべきは信仰の敵を倒すことであった。〕。 - 67節 *人間たちは、現世のどうでもいい「財」というものを欲するが、神が欲するのは来世である。 - 67節 *万一、神が以前に出した規定〔神が以前に、「捕虜を獲得して、更に身代金を取ってよい。」という規定を出したのであろうと、アル・クルアーンの翻訳者の1人である井筒俊彦は解説する。〕がなかったら、捕虜の獲得は、大変な罰を受ける行為である。 - 68節 *正当な、よい戦利品は貰ってよい。そのかわり、寛大で慈悲深い神を畏れ(おそれ)なければいけない。 - 69節 *預言者は、捕虜に言うべきことがある。それは、「神は寛大で慈悲深いので、捕虜の心の内に、よいところがあれば、捕虜として奪われたものよりも、よいものを授けたうえ、罪を許すであろう。」ということである。 - 70節 *何もかも捨てて神の道に奮闘した人々〔ムハンマドに従いマディーナ(メディナ)に移住(ヒジュラ)した移住者(ムハージルーン)のこと。〕や、その人々に避難所を提供し援助をした人々〔マディーナ(メディナ)在住の援助者(アンサール)のこと。〕は、来世で神による赦し(ゆるし)と賜物(たまもの)がある。 - 74節 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「戦利品 (クルアーン)」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Al-Anfal 」があります。 スポンサード リンク
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