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量子ドット[りょうしどっと]
量子ドット(りょうしどっと、、古くは量子箱)とは、3次元全ての方向から移動方向が制限された電子の状態のことである。 == 概要 == 量子ドットは、半導体などの物質の励起子が三次元空間全方位で閉じ込められている。その結果、そのような物質はバルク半導体と離散分子系の中間的な電子物性を持つ。 主に半導体において、結晶成長や微細加工により原子のド・ブロイ波長に相当する大きさ(数nm~20 nm、nmは1x10-9 m)の粒状の構造を作ると、電子はその領域に閉じこめられ電子の状態密度は離散化される。閉じ込め方向を1次元にしたものを量子井戸構造、2次元のものを量子細線、そして3次元全ての方向から閉じ込めたものを、量子ドットと呼ぶ。InAs系の量子ドットは赤外領域での、CdE(E = S, Se, Te)系の量子ドットは可視光領域での新しい発光材料として、それぞれ期待されている。 量子ドットは1980年頃に:en:Alexei Ekimovによってガラスマトリックスの中で、そして:en:Louis E. Brusによってコロイド溶液の中に発見された。量子ドットという名前は1988年にMark Reedによって付けられた〔 (1988).〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「量子ドット」の詳細全文を読む
英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Quantum dot 」があります。
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