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RSA暗号とは、桁数が大きい合成数の素因数分解問題が困難であることを安全性の根拠とした公開鍵暗号の一つである。 暗号 (Cipher) とデジタル署名 (Digital signature) を実現できる方式として最初に公開されたものである。 == 概要 == 1977年に発明され、発明者であるロナルド・リベスト (Ron Rivest) 、アディ・シャミア (Adi Shamir) 、レオナルド・エーデルマン (Len Adleman) の頭文字をつなげてこのように呼ばれる。当時、ディフィーとヘルマンによって発表されたばかりの公開鍵暗号という新しい概念に対し、秘匿や認証を実現できる具体的なアルゴリズムを与えた。発明者3氏は、この功績によって2002年のチューリング賞を受賞した。 RSA暗号は次のような方式である: 鍵ペア(公開鍵と秘密鍵)を作成して公開鍵を公開する。まず、適当な正整数 ''e''(通常は小さな数。(65537 = 216 + 1) がよく使われる)を選択する。また、大きな2つの素数 を生成し、それらの積 ''n'' (=''pq'') を求めて、 を平文の暗号化に使用する鍵(公開鍵)とする。2つの素数 は、暗号文の復号に使用する鍵(秘密鍵)''d'' の生成にも使用し () 、秘密に保管する。 * 暗号化(平文 ''m'' から暗号文 ''c'' を作成する): * 復号(暗号文 ''c'' から元の平文 ''m'' を得る): ここで、暗号化(''e'' 乗)は、 があれば容易に計算できるのに対して、復号(''e'' 乗根)は、「''n'' の素因数を知らないと難しい(大きい合成数の素因数分解も難しい)」と考えられている。つまり秘密鍵を用いずに暗号文から平文を得ることは難しい、と信じられている。これがRSA暗号の安全性の根拠である。 RSA暗号のアルゴリズムは、1983年9月20日にアメリカ合衆国で特許(4,405,829号)を取得し、RSA Security 社がライセンスを独占していたが、特許期間満了に伴って2000年9月6日からは誰でも自由に使用できるようになった。 暗号の用語については、暗号の用語、暗号理論の用語を参照。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「RSA暗号」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 RSA (cryptosystem) 」があります。 スポンサード リンク
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