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Rubyライセンス(Ruby License〔 固有名詞の意味を含んでいるためLicenseである。 〕)とは、プログラミング言語Rubyがその頒布物に適用するソフトウェアライセンスであり、オープンソースライセンスの一つである。その他関連するプロジェクトをはじめ、採用されているケースもある。 == 概要 == このライセンスに対するフリーソフトウェア財団(Free Software Foundation、略称FSF)のコメントは以下の通りである。 またこれと関連して、以前、ストールマンはまつもとに「(Ruby Licenseは)派生物に対し、Artistic License(バージョン1.x)と同様の『''曖昧さの問題''』(''ambiguity problems'')がある」との電子メールを送ったとされる〔 〕。この見解が正しければ、Rubyライセンスは、(Clarified Artistic LicenseやArtistic License 2.0、といったフリーソフトウェアライセンスとはまた別のライセンスである)Artistic Licenseバージョン1.xと同じく、それ単独ではフリーソフトウェアライセンスではない。実はまつもとは、このライセンスはもとよりArtistic Licenseバージョン1.xを基にしてできた派生ライセンスであると述べている〔 〕。 プログラミング言語Rubyの処理系はこのライセンスが適用されたもっとも有名なソフトウェアであるが、その処理系は本ライセンス単独で頒布が許諾されているのではない。これは、処理系の一部にGPLが適用されたコードを含んでいるからである〔。これにより、前述のストールマンの見解から、本ライセンス単独ではRubyの処理系が頒布できなくなるため、GPLv2("any later version"表明文なし)とのデュアルライセンスになっているのである。 これと関連して、Rubyコミュニティでは従来からRubyの処理系に許諾されたデュアルライセンス(即ち、本記事で記載の許諾条項とGPLv2のデュアルライセンス)を「Rubyライセンス」(または「Rubyのライセンス」、"Ruby’s License")といい、本記事のライセンスは「狭義のRubyライセンス」と呼ぶことが示唆されている。また、FSFは「広義のRubyライセンス」を指して"License of Ruby"〔 関連してFSFはzlib Licenseもライセンス著作者とは異なる呼称をしている(License of Zlib)。 〕と呼称している。 本記事とは直接関係はないが、Rubyの処理系がデュアルライセンスで許諾するGPLv2には前述の通り"''any later version''"表明文がない。これによりRubyの処理系にはGPLv3で許諾されたコードを組み合わせると頒布出来なくなる〔 詳細は、記事"GNU General Public License#両立性とマルチライセンス"を見よ。 〕。これに対処するため、Rubyの処理系はそのバージョン1.9.3よりGPLに代わって、である2条項BSDライセンスとのデュアルライセンスに許諾が変更される〔 〕。Ruby開発者によると、Ruby処理系の許諾条件変更は次のような手続きをたどった。まず頒布時のライセンスをデュアルライセンスの内、狭義のRubyライセンスを選択し、続いて当ライセンス第2節・第(d)項に従い追加的許諾条項にBSDライセンスを加えた。〔 http://slashdot.jp/developers/comments.pl?sid=506433&cid=1818755 〕 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「Rubyライセンス」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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