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SAPICA(サピカ)は、札幌市交通局が2009年1月30日から札幌市営地下鉄に導入した、札幌総合情報センター株式会社が発行するICカード乗車券である。2008年12月5日に同社の登録商標となっている〔登録番号第5186709号。称呼には「サピカ」の他に「サピキャ」も登録されている(同第5199828号)。〕。名称は「サッと取り出して、ピッと利用できるSapporo(さっぽろ)のICカード」から名付けられている。発行枚数は約100万枚(2015年3月末現在)。 == 概要 == 札幌市は、2008年度のサービス開始を目途に市営交通で利用できるICカード(仮称:STカード〔「ST」は Sapporo City Transportation Bureauの略〕)の導入を2006年から検討していたが〔 札幌市、2006年4月27日〕、2007年11月8日に同市及びジェイ・アール北海道バス、じょうてつ、北海道中央バスのバス事業者3社が共同して「札幌ICカード協議会」を設立し、バスとの共通化を含めたICカード事業を進めることとなった。また、新たに導入するICカードの名称を決定する際の参考とするため、札幌ICカード協議会が選定した8つの名称候補について、2007年11月15日から11月26日までの間で市民意向調査による投票を実施した〔ICカードの名称に関する市民意向調査の実施について 、札幌市交通局(Internet Archive参照)〕。 2008年3月27日、札幌ICカード協議会は市民意向調査を参考にICカードの名称を「SAPICA」と決定し、ロゴ及びデザインを発表した。併せて札幌市交通局は2009年1月から札幌市営地下鉄にSAPICAを導入すると発表した〔 札幌市交通局、2008年3月27日〕。同年11月27日、札幌ICカード協議会は2009年1月30日から札幌市営地下鉄全線でサービスを開始すると発表した〔 札幌市交通局、2008年11月27日〕。 札幌市の第三セクターであり、S.M.A.P.カードの実験時にも運用を担当した札幌総合情報センター株式会社を発行元とし、同社が発売やチャージ・再発行などを取り扱い、札幌ICカード協議会の加盟各事業者はSAPICAをIC乗車券類として取り扱うという形態をとっている。 発行枚数は2011年3月に20万枚を超えたが、券種によりSAPICAより高いプレミアムをつけている共通ウィズユーカードや、昼間割引カード(昼割)、ドニチカキップなど磁気券の割引施策が充実している事もあって利用率は伸び悩んでいたが、2014年に入り、共通ウィズユーカードの廃止(2014年5月31日販売終了)・バス会社各社がバスカードを廃止してSAPICAに移行していることもあり、発行枚数は順調に伸びている。札幌市交通局ではSAPICA専用の改札機を設けたり、所有者限定のイベントなどを開催するなど普及対策を行っているほか、札幌市でも環境局が主体となってLED照明を札幌市内で購入・設置した世帯にSAPICAを交付する施策を実施している〔札幌LED推進キャンペーン事業(札幌市環境局) 〕。 ICカード裏面の右下に記載の番号は「SP」から始まる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「SAPICA」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 SAPICA 」があります。 スポンサード リンク
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