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ストック機(ストックき)は、ストック機能と呼ばれる特殊なボーナス貯留機能を持つパチスロ遊技機である。 ==概要== ストック機能は、複数回のボーナスフラグ持ち越し機能に『リプレイタイム』(RT)機能を組み合わせることによって、「特定ゲーム数を消化するまでボーナス図柄を揃えさせない」機能に仕立てたものである。 ストック機でない機種のボーナスフラグ持ち越し機能とは、内部当選したボーナスを当選したそのゲームで揃えられなかった場合にボーナス当選を持ち越し、次ゲーム以降に揃えても有効とする機能である。ボーナスの内部当選以降、実際にボーナス図柄をリールで揃えるまでリプレイ確率を上げるよう規定されている。RTはボーナスの内部当選とは無関係に『リプレイ』が頻繁に成立してメダルの減少を抑える機能である。 ストック機のRTは、内部当選したボーナスを強制的に持ち越すために存在する。RTは頻繁に(他の役に当選していないゲームのほぼすべてで)リプレイが内部当選するが、このリプレイを「揃わせるリプレイ」と「揃わせないリプレイ」に抽選で振り分ける。「揃わせるリプレイ」ならリール制御によって必ず揃い、「揃わせないリプレイ」ならリール制御によってリプレイもボーナスも揃えることができない。 この「揃わせないリプレイ」を含むRTの存在により、ボーナスが内部当選しているにもかかわらず、表面上は通常ゲームであるかのように動作する(『ハードボイルド2』(サミー)、『ブラックジャック777』(ネット)など、任意にボーナスを揃えて、特殊状況を強制終了させることが出来る機種もある)。また、同時に「ボーナスを揃えるまでリプレイ確率を上げる規定」にも合致させている。 ボーナスに内部当選をすれば、すぐにボーナス絵柄を揃えられる台と違い、一定の条件を満たすとボーナスを放出するというゲーム性を持たせることができる。また、ボーナスを意図的に偏らせて放出(つまり連荘)させることができる。 ストック機は、4号機のパチスロ規則の拡大解釈により生まれたともいえる。しかし大量獲得機のビッグボーナスやアシストタイム(AT)との併用により射幸性が向上したとされ当局が介入、規制の対象になり2004年7月より検定の持込が事実上禁止となり、2007年9月をもって姿を消した。2004年7月以降にもST機(さらにはAT機)が販売されているが、これは2004年7月以前に検定に持込まれた通称4号機である。 5号機のパチスロ規則においてはこのような拡大解釈が行われることがないよう、厳格に規定されているため、ストック機の開発は不可能とされる。2009年に入り『ドラキュラ』(ネット)など「ネオストック機」を名乗るパチスロ機が一部に現れているが、これらも厳密な意味でボーナスフラグを複数ストックしているわけではなく、あくまで5号機の規定の範囲内で「見た目4号機のストック機のような挙動」を再現しようとしているものに過ぎない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ストック機」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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