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Sバーン : ウィキペディア日本語版
Sバーン[えすばーん]

Sバーン(エスバーン、''S-Bahn'')はドイツ語圏において、各国の国有鉄道、国営鉄道、またはこれに準ずる公的機関などが運行している都市内・都市近郊鉄道のことであり、地上鉄道の形態を指す〔地下鉄 U(ウー)バーン (''U-Bahn'') に対する語である。〕。
都市高速鉄道や英語のラピッド・トランジット(→ドイツ語のSchnellbahn)のうち地下鉄以外の都市鉄道に相当する。元々はベルリンの東西を走行する高架軌道シュタットバーン (は英語のにあたる)を走行する列車のことを指した〔現在のドイツで、「シュタットバーン(:de:Stadtbahn)」(→ライトレール)は、Sバーンとは別種の鉄道を指す。〕。
またドイツ語においてはドイツ語圏以外にある同種の鉄道を''S-Bahn''と呼ぶことがある。近年ドイツやスイスでは中小規模の都市において、第三セクター鉄道等が近郊列車をSバーンと称して運行する例も見られる。なお、Sバーンは必ずしも電車だけで運転されるものではなく、都市や路線によっては、気動車客車が使用される場合もある。

== ドイツ ==
ドイツ国内のSバーンは、大きく分けて以下の6種類がある。
# 第2次大戦前に第三軌条方式による電化で整備されたもの。ベルリンハンブルクが該当し、それぞれの都市圏で専用の電車が使われる。
# 1970年代に、西ドイツで整備されたもの。ミュンヘン、ライン=マイン、シュトゥットガルト、ライン=ルールが該当する。西ドイツ国鉄420形電車が投入された。また、ミュンヘン、ライン=マインのフランクフルト、シュトゥットガルトは、行き止まり式の中央駅から地下線で都心部を横断するという点が共通し、類似したネットワークを持つ。
# 1970年前後に、東ドイツで整備されたもの。ドレスデンライプツィヒハレマクデブルクロストックが該当し、主に客車と機関車によるプッシュプルトレインを使用する。
# 1980年代に、西ドイツで整備されたもの。ニュルンベルクが該当し、客車と機関車によるプッシュプルトレインを使用する。
# 東西再統一後の2000年代に整備されたもの。ライン=ネッカーとハノーファーが該当し、専用の電車が使われる。
# 第3セクターなどで運営される通勤近郊列車にSバーンの名を冠したもの。
なお、1~5まではいずれも、ドイツ鉄道(DB)の関連会社によって運営されている(ベルリンとハンブルクはDBの子会社、その他はDBの地域輸送会社による運営)。
ドイツ鉄道標準のAC15000V 16 2/3Hz架線集電方式で電化(一部非電化)されている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「Sバーン」の詳細全文を読む



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