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数学の位相空間論周辺分野における T1-空間(T1-くうかん、)は、相異なる二点を選べば必ず、その各々の点がもう一方の点を含まない開近傍を持つ位相空間を言う。同じことが位相的に識別可能な二点についてのみ成り立つ場合は R0-空間と言う。条件 T1 および R0 は分離公理の例である。 == 定義 == ''X'' は位相空間で、''x'' と ''y'' を ''X'' の点とする。いま、二点 ''x'', ''y'' が「分離」されるというのを、''x'', ''y'' のそれぞれ一方が、他方を含まない開集合の少なくとも一つに含まれることを意味するものとすれば、 * ''X'' が T1-空間であるとは、''X'' の任意の相異なる二点が分離できるときに言う。 * ''X'' が R0-空間であるとは、''X'' の任意の位相的識別可能な二点が分離できるときに言う。 T1-空間は別名、(''accessible space''; 到達可能空間)あるいはフレシェ空間ともいい、R0-は別名、対称空間とも呼ばれる。〔「フレシェ空間」という語は函数解析学で全く別の意味でよく用いられ、列型空間の一種であるフレシェ・ウリゾーン空間のことを単にフレシェ空間と呼ぶこともあるので、T1 と呼ぶ方が紛れがない。同様に、「対称空間」の語もリーマン対称空間などを含む別な意味で使われるほうが一般に知られているので、避けたほうが無難である。〕 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「T1空間」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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