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安全フィルム[あんぜんふぃるむ]
安全フィルム(英語:Safety film、セーフティーフィルムとも)は、写真フィルムの一種。映画フィルム上に映像を記録する感光乳剤をアセチルセルロース、トリアセチルセルロース、あるいはポリエステル〔近年増加傾向にある〕に接着したフィルム・ストックのこと。これらは、すべて可燃性が低く、燃えるにしてもゆっくり燃える。 1940年代までに映画用あるいは写真用に使われていたニトレートフィルムは、ベースにニトロセルロースを使っていたため、常温でも非常に燃えやすく不安定であった。そのため、初期の映画の多くは、燃えたり腐食したりして永久に失われた。日本でもフィルムセンター火災により映像ライブラリが痛手を負っている。 ==TACフィルム== トリアセチルセルロース(TAC)をベース素材としたフィルム。1950年代から長らく主流だったが、TACフィルムを日本のような高温多湿の場所で長期保存した場合、徐々に加水分解・劣化することが判明した。これは劣化したフィルムから酢酸臭がすることからビネガー・シンドローム (Vinegar syndrome) と呼ばれている。公文書の保管に使われるマイクロフィルムもTACフィルムを利用しており、このビネガーシンドロームに対する対処法の研究が急がれている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「安全フィルム」の詳細全文を読む
英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Cellulose acetate film 」があります。
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