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TBC夏まつり : ウィキペディア日本語版
TBC夏まつり[てぃーびーしーなつまつり]

TBC夏まつり(ティービーシーなつまつり)は、宮城県を放送対象地域としてラジオ放送とテレビジョン放送を行なうローカル局である東北放送 (TBC) が、毎年夏に仙台市都心部の勾当台公園と市外の会場で開催している無料の屋外イベントである。在仙台放送局主催のイベントとしては伝統があり、タレントや歌手の出演者も多い。
== 沿革 ==
イベントの前身は1973年昭和48年)に開催された「みやぎふるさと祭り」である。当時、東北放送の総合企画室長であった野瀬隆義が1972年の夏にエンドーチェーンの顧客サービスのために行われていた「エンドー夏まつり」を担当した際に、このイベントをより大型にして放送局らしい演出で事業を創出し、東北放送の視聴者や地域社会に報いることが出来ないかと考え、企画を立ち上げた。
当時、宮城県が提唱していた「ふるさと運動」にあやかって「みやぎふるさと祭り」とイベント名を決め、人気歌手を招いての歌謡ショー、民謡ショー、郷土芸能の発表、盆踊りなどを展開し、予算規模は3,500万円という大型のイベント企画であったため〔、収益性の問題や当時の東北放送の社長交代などにより事業計画の進展が危ぶまれる場面もあったが、協議の結果、社の主催事業として認められて当初の予算も承認され、1973年8月17日から3日間にわたり「第1回みやぎふるさと祭り」が仙台市の青葉山公園〔2015年現在、仙台国際センター1991年平成3年)完成)がある場所。〕で野外開催され、のべ50万人の来場者を集めた〔。
翌1974年の「第2回みやぎふるさと祭り」も盛況であったが、オイルショックによる省エネルギー運動の広がりから1975年(昭和50年)に企画されていた「第3回みやぎふるさと祭り」の開催は自主的に休止され、この特別措置は1976年も続き、イベントは2回にわたり中断することになった〔。
1977年(昭和52年)にはオイルショック問題は解消されたため、東北放送開局25周年の記念事業としてイベント名称を「TBC夏まつり」と一新してイベントの復活を決め、同年8月19日から3日間にわたり開催し、37万人の来場者を集めた。また、同年10月7日には民間ラジオ月間(10月)の事業の一環として地方局では初の試みである「'77 TBCラジオまつり」を当時エンドー仙台駅前店1階に在ったTBCサテライトスタジオで開催した〔。
仙台国際センターの建設に伴い、14年間にわたった青葉山公園でのイベントは1988年(昭和63年)の開催をもって終了し、翌1989年平成元年)からは台原森林公園を会場としてイベントが開催された。1993年(平成5年)には東北福祉大学の第一球場を会場としてのコンサートにイベント形態を変更し開催期間を縮小、開催に先立って1か月前に東北電力グリーンプラザにおいて、1977年以来となる10時間ラジオ公開生放送「'93 TBCラジオまつり」を復活させ、2本立てのイベント開催とした。1994年以後は「松島灯篭流し花火大会」に協賛する形で「TBC夏まつり IN 松島」と銘打ってラジオ番組の公開生中継・公開録音を行った〔。
1999年(平成11年)には「TBCラジオまつり」とイベント名を改称して仙台市勾当台公園・市民広場を会場として開催。人気ラジオ番組のブースを多数展開し、屋外でのラジオ公開生放送・公開収録、音楽ライブなどを行った。翌2000年(平成12年)および2001年は「TBCラジオカーニバル」と称したが〔、2002年(平成14年)には再び「TBCラジオまつり」にイベント名称を戻した〔。東北放送開局55周年の2007年(平成19年)の開催からは以前の「TBC夏まつり」のイベント名称を用いるようになり、毎年7月下旬の土日2日間の開催とし、現在に至っている。
2011年(平成23年)3月11日に発生した東北地方太平洋地震東日本大震災)からの復興を願い、同年より「震災復興支援イベント」と銘打ち、「宮城の“自然”と“文化”の復興を応援、“未来”を担うこどもたちに夢 を!」をテーマに、石巻市石巻専修大学を「石巻絆エリア」として会場に加えて開催。2013年(平成25年)には石巻の会場で初日を迎え、翌週末に仙台で2日目・最終日となる3日間のイベント開催を行った。また、2014年(平成26年)からは「石巻専修大学」に替えて、名取市の「ゆりあげ港朝市」を新たに「ゆりあげ絆エリア」として会場に加えている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「TBC夏まつり」の詳細全文を読む



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