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ロサンゼルス国際空港地上衝突事故(ロサンゼルスこくさいくうこうちじょうしょうとつじこ)とは、1991年2月1日にアメリカ合衆国・ロサンゼルスのロサンゼルス国際空港(通称LAX)で起こった航空事故である。 滑走路に着陸したUSエアー1493便とスカイウェスト航空5569便が滑走路上で衝突、滑走路を逸脱し旧消防署庁舎に激突した。この事故でスカイウェスト航空機に乗っていた12人とUSエアー機に乗っていた22人、合計34人が死亡した。原因は管制ミスだった。 == 概要 == この日、USエアー1493便(ボーイング737-3B7)は乗員乗客89人を乗せ、ロサンゼルス国際空港に向かっていた。途中寄港したワシントン・ナショナル空港で乗務員の交代があり、事故当時はコリン・ショー機長(48歳)とデビッド・ケリー副操縦士(32歳)が操縦していた。ロサンゼルス国際空港には4本の滑走路があり、1493便は滑走路24Lに着陸することになっていた。 ロサンゼルス国際空港ではスカイウェスト航空5569便(フェアチャイルドスウェリンゲン メトロライナー)はパームデールに向かうために滑走路24Lへのタキシングをしていた。パイロットはLAXタワーに管制承認を受け、誘導路キロ、48、タンゴ、45を経由して、ゲート32から滑走路に移動することになっていた。 スカイウェスト航空5569便が誘導路を走行している頃、USエアー1493便は滑走路に着陸進入していた。途中で他機と間隔を開けるため降下した以外は特に異常もなく、いつも通り飛行していた。しかし機長が管制塔に呼びかけを行ったがなかなか着陸許可が下りなかった。この時ちょうど管制塔では管制官に交信を求めてきたウィングス・ウェスト5072便の運航票が管制官の手元に届いておらず、管制塔内は作業量が増えたことにより混乱状態になっていた。着陸進入を担当していた管制官ロビン・リー・ワッシャー(38歳)は滑走路を見たが他機はいなかったため、ようやく1493便に着陸許可を出した。 午後6時3分ごろ、1493便は滑走路24Lの末端近くに着陸した。だが機首を下そうとした瞬間に滑走路上にいたスカイウェスト航空5569便を押しつぶすようにして衝突した。5569便は1493便の機首に押しつぶされ、下に巻き込まれたまま滑走路の左側に滑り、約400m先の旧消防庁舎に激突して炎上した。事故当初5569便が巻き込まれたことは誰も気付いておらず、救助隊が消防庁舎の残骸の中からプロペラが見つかったため他の機体に呼びかけたところ、5569便だけ応答がなかったため事故に巻き込まれたと判明した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ロサンゼルス国際空港地上衝突事故」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 USAir Flight 1493 」があります。 スポンサード リンク
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