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FCGビル(エフシージービル)は東京都港区台場にあるビル。竣工当初はフジテレビジョン所有のビルであったが、2008年10月1日以降は、フジ・メディア・ホールディングスが保有し、フジテレビジョンやBSフジをはじめとするフジサンケイグループ (Fujisankei Communications Group) の企業が本社・スタジオ等を置いている。「フジテレビ本社ビル」とも呼ばれる。 土地の所有者は東京都であり、2013年3月31日現在の年間貸借料は7億3800万円である〔フジ・メディア・ホールディングス第72期有価証券報告書〕。 == 概要 == 設計は丹下健三・都市・建築研究所が担当し、丹下健三が手掛けた巨大プロジェクトの中で最後に直接指揮をとった建築物。 ビルが建ち並ぶ都心部と違い、東京台場地区は広い土地があるため、日本の放送局の本社社屋の中で、最も大きいビルでもある。またFCGビルの建設を始めた頃の1993年当時、東京港区台場は現在よりも土地が広大にあった。そのためフジテレビは最も大きな本社社屋を建てることができた。このFCGビルは、後にテレビアニメ『デジモンアドベンチャー』で表れることになった。フジテレビが臨海副都心への移転に至った経緯はフジテレビジョン#お台場移転の経緯を参照。 建物は、低層部については公開スペースを1階に設け、スタジオを3階に設置するという珍しい構造で、高層部については、「オフィスタワー」と「メディアタワー」の間の中央3フロアに合計6本ある渡り廊下(コリドール)が繋ぐ構造となっており、外観で際立つ2棟のビルの間にそびえる球体は、ゴルフパター数万本分のチタンで作られており、当初は鹿内宏明会長専用の会長室として作られたが、1992年の失脚後には計画が変更され展望台の役割を持っており、2007年6月のリニューアルの際に「はちたま」という愛称が与えられた。 レム・コールハースが建設中のFCGビルについて、磯崎新に「あそこに君の都庁が建っているじゃないか。コンペには負けたんじゃなかったのかい?」と勘違いともジョークとも捉えられるコメントを残している。東京都庁舎コンペに招待された磯崎は「錯綜体」案を提案し、結果としてコンペは磯崎の師匠である丹下が勝利を収めたという過去がある〔平松剛『磯崎新の「都庁」 戦後日本最大のコンペ』458ページ 2008年文藝春秋 ISBN 978-4-16-3702902〕。 2011年3月11日の東日本大震災では震度5強の地震に見舞われ、事務フロアの天井板が落ちたり、報道局内や周辺の階段の壁に亀裂が発生する等の被害の様子が放映された。球体展望室「はちたま」については余震が続いたこともあり、6月3日まで営業を休止したが、6月4日から営業を再開した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「FCGビル」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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