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V2アサルトガンダム : ウィキペディア日本語版
ヴィクトリーガンダム

ヴィクトリーガンダム(''VICTORY GUNDAM'' 通称Vガンダム)は、「ガンダムシリーズ」に登場する架空の兵器。架空の有人操縦式ロボット兵器モビルスーツ」(MS)の一つ。初出は、1993年放送のテレビアニメ機動戦士Vガンダム』。
主人公側の勢力であるレジスタンス組織「リガ・ミリティア」が開発したガンダムタイプMS。従来作品では「ワンオフの試作機」としての設定が多いガンダムタイプとしては珍しく、複数の同型機が存在する「量産機」としての設定が特徴。『機動戦士ガンダム』の主役機「RX-78 ガンダム」や、『機動戦士ガンダムΖΖ』の主役機「ΖΖガンダム」に似た分離合体機構を持ち、コクピットを持つ「コア・ファイター」を中心に機体を3機のメカに分離することができる。
『Vガンダム』劇中では、主人公「ウッソ・エヴィン」をはじめとする主要人物たちが搭乗する。上述のとおり複数の同型機が登場するが、ウッソ機の頭部はガンダムらしいV字アンテナタイプ、それ以外は側頭部にアンテナを持つ「ヘキサタイプ」として一応の区別がつけられている。劇中後半でウッソが後継機の「V2ガンダムヴィクトリーツーガンダム、またはブイツーガンダム)に乗り換えてからは、「マーベット・フィンガーハット」搭乗のヘキサがV字アンテナに換装される。
メカニックデザインはカトキハジメが担当。
当記事では、小説版『機動戦士Vガンダム』でのV2ガンダム的位置づけにある「セカンドV」や、その他のバリエーション機の解説も記述する。
== 機体解説 ==

リガ・ミリティアが、ザンスカール帝国軍の軍事的脅威に対抗すべく推進したMS開発計画「V(ヴィクトリー)プロジェクト」に基づき開発した機体。当初は単に「ヴィクトリータイプ」と呼ばれていたが、一年戦争期に伝説的な活躍を残した名機「RX-78 ガンダム」にあやかり現在の名称に変更された。ザンスカール側からは「ガンダムもどき」とも呼ばれていたが、この時代はガンダムの名は抵抗の象徴とされていたため、クロノクル・アシャーは当機を「ガンダムタイプ」と呼んだ部下に対し「ヴィクトリータイプ」と訂正する発言をする。
機体の変形・分離・合体が可能で、さまざまな運用に応じた形態が取れ、装備換装によって性能強化が可能である。また、機体各部にはハードポイントが設けられ、武装追加も可能。腰部前方のスカートアーマーは変形機構の都合上独立して可動し、水平に展開することで人員や物資を運搬するための荷台にもなる。
Vガンダムは、初代ガンダムやΖΖガンダムと同様に上半身(トップ・リム、またはハンガー、Aパーツ)、コア・ファイター(またはBパーツ)、下半身(ボトム・リム、またはブーツ、Cパーツ)に分割されている。ただし従来のコア・ファイターがコアブロックとしてMSの胴体内に収納される形式だったのに対し、本機のコア・ファイターは変形して直接頭部・胴体を形成し、そこにA・Cパーツが合体して四肢が追加される形になっている。
このような構造となった理由は、リガ・ミリティアという組織が正規軍でないことに由来する。すなわち、育成に時間のかかるパイロットの人数が十分ではなく、補給体制も万全ではなかったため、パイロットの生存性を極力高め、かつ一部破損した機体であっても戦力としてすぐに再使用できるようにする必要があったからである。そこで機体を3つに分割すると共にコクピットと主要部分をコア・ファイターに集約し、破損した部分は即座に新しいパーツと交換できるようにした。操縦自体は小学生でも可能なほど簡便であるが〔プラモデル「HGUC 1/144 ヴィクトリーガンダム」説明書より。〕、非常に高密度な技術が導入されているため、ユニットそのものの整備性が高いというものではない〔。稼働状態を維持するためには、消耗品の他にブロック単位での換装や交換を前提としたストックパーツの確保が必須である〔。
開発はヨーロッパの各地に点在するリガ・ミリティアの工場で行われた。
Vガンダムの各パーツは、ヨーロッパ各地や月面など各地に点在する工場で別々に製造されており、MSとしての正確な総数は掴めていないが、少なくとも、地球上のみで20機前後相当のパーツが完成していた〔『NEWモビルスーツバリエーション・ハンドブック(1)』10頁。〕。加えて、各工場ごとに独自の調整を行っていたため、それぞれに若干の差異が生じていたことが確認されている〔。このように本機は「ガンダム」の名は冠しながらも量産機としての側面が強く、名称や機構からジムの様な本機の量産タイプの印象を受けるガンイージは同時期に開発された別コンセプトの機体である。
モニターが完全な全天周囲モニター・リニアシートではなく、コア・ファイターのキャノピーの透明部だけがMS形態のメインモニターに変化する。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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