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WHO必須医薬品モデル・リスト()は、世界保健機関(WHO)によって策定された医薬品リスト。必須医薬品(E-Drug)の一覧表となっており、約300品目が収載されている。医薬品の入手が困難な開発途上国で最小限必要な医薬品として、入手しやすさ等も考慮して選定されており、医療援助の際の指標ともされている。 == 概要 == 世界保健機関(WHO)は、1975年の第28回総会において''必須医薬品''(essential drugs)というコンセプトを採択した。これは と定義されており、各国が必要と国情に応じて策定することとされた。そして同総会においてWHA 28.66(必須医薬品活動に関する決議)を採択し、加盟各国における必須医薬品の策定に関して助言していくこととなった。その一環として、各国の必須医薬品リストのモデルとなるリストとして策定されたのが、本リストである。なお必須医薬品は、1978年のアルマ・アタ宣言において、プライマリ・ヘルス・ケア(PHC)の8要素の一つとして数えられている。 当初は「」と称されており、初版は1977年、208種類の医薬品を収載して、''必須医薬品の選択に関する専門委員会''()第1回報告に掲載された。モデル・リストは当初2~3年ごと,87年以降は2年ごとに改訂されており、現在は2011年に改訂された第17版が最新である。初版以後、しばらく収載品目数は増加してきたが、近年は削除品目も検討されるなど整理が進み、320品目前後で推移している。また2007年10月より小児版(12歳以下)もリリースされており、こちらは現在第3版が最新である。なお同委員会は、1982年の3回目の委員会でと改名したのち、現在ではと称されている。 なお、必須医薬品コンセプトの創出に当たっては、当時、薬剤政策管理部門のチーフであった中嶋宏が中心的な役割を果たしたことが知られている。ただし日本をはじめとする先進国においては、医薬品の充実により、あえて必須医薬品リストが策定されていないことも多い。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「WHO必須医薬品モデル・リスト」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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