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X・ウインドウ・システム : ウィキペディア日本語版 | X Window System[えっくすうぃんどうしすてむ]
X Window System(エックスウィンドウシステム、別称:「X11」・「X」など→名称については後述)とは、ビットマップディスプレイ上でウィンドウシステムを提供する表示プロトコルである。リファレンス実装として X.Org Server があり、標準ツールキットとプロトコルを提供し、Unix系オペレーティングシステム(OS)やOpenVMSなどでのグラフィカルユーザインタフェース(GUI)を構築するのに使われる。他の多くの汎用OSにも移植されている。 == 概要 == X は1984年、マサチューセッツ工科大学が開発した。現在のバージョンである X11 は1987年9月に登場した。現在は X.Org Foundation が X プロジェクトを主導している。リファレンス実装である version 11 release 7.3(2007年9月6日)はフリーソフトウェアとして MIT License および類似のライセンスで提供している。 X は、GUI環境構築のための基本フレームワークやプリミティブを提供する。ウィンドウを画面上に描画したり、移動させたり、マウスやキーボードを使ってやり取りする。X はユーザインタフェースを規定しない。それは、個々のクライアントプログラムの管理下にある。そのため、X に基づいた環境の見た目は様々である。プログラムごとにインタフェースは異なる。X は OS の中核(kernel)には含まれない。アプリケーション層構築の基盤となっている。 それ以前の表示プロトコルとは異なり、X は表示機器に付属した(あるいは統合された)システムではない。ネットワークコネクションを通して使うことを意図して設計している。X の特徴は、Xプロトコルという、画面表示や入出力時に利用するプロトコルがネットワーク透過だということである。そのため、手元のマシンの表示と遠隔のマシンとの表示で表示方法に差がない。このことは、ネットワークを利用したUNIXワークステーション群でGUI表示を行なうのに便利であり、UNIXマシンの普及と共にXも普及していった。
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