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Д2系気動車
ロシア鉄道Д2 (ローマ字:D2)系気動車は、旧ソビエト連邦鉄道がサハリン州で使用するために購入した気動車である。 ==開発の経緯== 日本領であったサハリン島の南半部は、1945年からソビエト連邦が実効支配することとなった。サハリンの鉄道網の軌間は日本の鉄道で一般的に見られる1067mmであり、第二次世界大戦後しばらくは、日本から新たに購入したD51形蒸気機関車や、日本の設計による数種類のディーゼル動車などが稼動していた。 サハリン島の北半部にも1067mm軌間の路線網が延伸され、地域輸送に使用する車両の需要の増大に伴い、D51形のうち8両は1958年に修繕された。また1961年には日本製のA1系気動車8両が導入された。1980年代にこれらの気動車の代替が求められたが、ロシア本土の広軌の気動車ДР1(DR1) を改軌する試みは不調に終わった。 サハリンの軌間1067mmの鉄道は、ソビエト連邦の外郭に位置するため重要視されていなかったが、日本の鉄道車両工業を参考にするために、日本の企業である富士重工業(書類上ではレニングラード製)から車両を入手することが決定された。1985年に4両編成10組の液体変速式ディーゼル動車が、サハリンの鉄道を管轄していた極東鉄道局に納入された。これらにはД2-001から-010が付番され、これにより従来使われてきたディーゼル動車が置き換えられた。 1993年に、極東鉄道局は日本から29両のキハ58系気動車の寄贈を受けた。キハ58系はソビエト連邦ではК1(K1)系として知られ、Д2系とともに使われたが、2000年までに全車両が退役した。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「Д2系気動車」の詳細全文を読む
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