|
えびの送信所(えびのそうしんしょ)は、宮崎県えびの市大字大明司字六本原〔防衛ハンドブック 2009(平成21年版) 朝雲新聞社 ISBN 978-4-7509-2030-6〕に所在する海上自衛隊の送信所である。 == 概要 == 潜水艦向けの超長波(VLF)送信施設として新設されたものである。えびの市北部の丘陵上にあり、建設に際しては反対運動もあった〔えびの市に設置されたVLF通信基地に関する質問主意書 平成十五年十月八日 〕。1986年にえびの市に開設の打診がなされ、1991年(平成3年)に完成している〔第171回国会 総務委員会 第7号 平成21年3月4日 〕。 海上自衛隊では、潜水艦通信の充実を図り、1980年代初頭よりVLF送信施設の整備を検討していた〔1980年度防衛白書 〕。五六中業〔昭和58年度から昭和62年度までを対象とする中期業務見積り 〕にも整備が明記される等、重要施策であり、当初は福岡県での建設も検討されたが、最終的にはえびの市に建設された〔〔衆議院議員小沢和秋君提出対潜水艦超長波送信所設置に関する質問に対する答弁書 昭和五十六年五月二十二日 〕。 えびの送信所は、システム通信隊群中央システム通信隊が管理・運営を行っている。これ以前は日本電信電話の名崎送信所を用い、長波による対潜水艦送信を行なっていた〔参議院会議録情報 第112回国会 農林水産委員会 第8号 昭和63年4月21日 〕。中央システム通信隊では、他に通信施設として千葉県市原市に市原送信所、旭市に飯岡受信所を運用している。 超長波通信施設としては日本国内唯一のものであり、使用周波数は22.2kHz、出力500W〔VLF地下探査法 〕、識別符号JJI〔The Stanford University ELF/VLF Receiver スタンフォード大学資料 〕。また電波特性上、アンテナも巨大で高さ約160mから約270mの4基2列、計8基の鉄塔間にアンテナワイヤーをめぐらしたものとなっており〔、これは日本で最も大きなアンテナとなっている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「えびの送信所」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|