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おばりよん おばりよんは、新潟県三条市に伝わる妖怪の一種。大正時代の新潟の民俗誌『越後三条南郷談』には「ばりよん」の名で記載があり、他にも「おんぶおばけ」「うばりよん」「おぼさりてい」とも言われる。 == 概要 == 夜、藪の中を歩いていると、いきなり「おばりよん」と叫びながら背中におぶさってくる。そしてその体の小ささに似合わずどんどん重くなっていき、簡単に離れなくなるとされる。『越後三条南郷談』では、「ばりよん」が夜の通行人の背中に飛び乗り、相手の頭を齧るとされ、そのために夜道を歩く際には金鉢をかぶると安全ともいわれた〔。「ばりよん」は「負われたい」を意味する方言〔。 昔話として語られていることもある。ある者が化物の現れるという場所に出かけたところ、「ばろんばろん」と声がするので「負(ば)れたかったら負れろ」と言うと、重たい何者かが背に乗り、仕方なく背負ったまま帰宅すると、それが大量の金になっていたという話である。似たものでは、「おぶさりたい」と夜泣きしているものを背負って帰ると、黄金に変わっているというものもある〔。 恐怖心を示さない豪胆な者が富を得るという意味では、赤子を抱いた者が剛力を授かる「産女」の話や、天草諸島で武士姿の者との力比べに勝つと大金を得るという怪異「金ん主」との共通点も指摘されている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「おばりよん」の詳細全文を読む
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