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お鉢巡り(おはちめぐり)とは、火口の周りを一周すること。 本記事では日本におけるお鉢巡りの代表例である富士山山頂の火口について記述する。その他のお鉢巡りについては各記事先を参照。 == 概要 == お鉢巡りが行われるようになった年代は明らかではないが、富士講が広まり、その信者が登山をした際などは既に1つの行事として行われていた。お鉢巡りと呼ばれる由来は、頂上に8つある峰(八神峰)の「八」からお八巡りとなり、形が変わりお鉢巡りとなったという説と、噴火口が「お鉢」のようであるからという2つの説がある。 本来は、八神峰を全て巡ることをお鉢巡りと呼んでいたようだが、現在は、峰に登るのが危険であるため、峰の頂上を通らずに巻く道を通って火口の周りを一周することを「お鉢巡り」という。 後述する通り、お鉢巡りを行うには時間に余裕があり(1周するのに1時間35分〔)、かつ好天候である必要があるため、富士山頂に登頂した者でも、お鉢巡りを行わない者や剣ヶ峰まで行かない者は多い。そもそも富士山においては各登山道の終点である火口の周りを「頂上」と呼んでおり、ここに到達すれば登頂したことになるからである。 なお、お鉢巡りルートの大半は傾斜が緩いため体力を必要としないが、標高が3700m以上であるため空気が薄く、高山病にかかりいやすいので深呼吸を怠らないなど注意が必要である。 富士山山頂の火口の周りを一周するお鉢巡りは有名である。一周するのに要する標準コースタイムは1時間35分〔昭文社 山と高原地図 31.富士山 御坂・愛鷹 2013〕。剣ヶ峰など展望ポイントや各山小屋でゆっくり休憩を取った場合や、疲労時は2時間以上かかる。お鉢巡りルート上に日本最高標高地点である剣ヶ峰がある。 なお、近年は7月に入っても残雪が多く、剣ヶ峰から時計周り側は残雪のため通行止めになる年が多い。この場合は一周できず、吉田口山頂~富士宮口山頂~剣ヶ峰の往復となる。近年の通行規制解除日は以下の通り。 * 2007年7月26日 * 2009年8月3日 * 2010年7月25日 * 2012年7月20日 * 2013年7月19日 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「お鉢巡り」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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