翻訳と辞書 |
岸涯小僧[がんぎこぞう]
岸涯小僧(がんぎこぞう)は、鳥山石燕の江戸時代の妖怪画集『今昔百鬼拾遺』にある妖怪。「岸崖小僧」との表記もある。 画図には全身が毛に覆われた河童のような妖怪が描かれており、石燕による同書の解説文によれば、やすりのような歯を持ち、川辺で魚を獲るものとされている〔。山口県の民俗語彙には「タキワロ」という山の妖怪があり、これが海に入るとエンコ(河童)になるといわれ、「タキ」とは「崖」を指すことから、岸涯小僧はこのタキワロの類との推察もある〔。 水木しげるの著書によれば、口を開けた姿が歯車の雁木に似ているところから「雁木小僧」とも表記し、おかっぱ頭のような髪、手足に水下記を持ち、魚を捕えて頭から食べるとある。岸辺で岸涯小僧に遭遇した魚屋は、最も安くて大きな魚を1匹投げて逃げ出したとされている〔。 実際には、『今昔百鬼拾遺』以外の古典や民間伝承に岸涯小僧の名は確認されておらず、文献によっては伝承を伴わない、絵画のみの妖怪として分類されている〔、石燕の創作物との指摘もある。そのような事情から、民間伝承における河童と同類とはいえないとの意見もある〔。 == 脚注 ==
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「岸涯小僧」の詳細全文を読む
スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース |
Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.
|
|