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がんワクチン がんワクチン()は、発がんウイルスの感染阻止や、がんの治療目的で使用されるワクチンのことを指す。 == 概要 == がんワクチンとは、がん細胞に多く発現し正常細胞には全く発現せず、がん特異性で、かつ強い免疫原性(抗原が抗体の産生や細胞性免疫を誘導する性質)をもつ、がんの予防や治療を行なうために用いる(ワクチン)製剤である〔中村祐輔・他/『がんペプチドワクチン療法』/旬報社 2012年 p.31〕。通常はワクチン製剤が樹状細胞によりヒト白血球型抗原 (HLA) を介しリンパ球(細胞傷害性T細胞、細胞傷害性リンパ球)に抗原を提示して活性化させ、そのリンパ球ががん細胞を攻撃することにより、治療を行なうワクチン製剤である。ワクチンの効果を高めるため、アジュバンド(免疫賦活剤)と呼ばれる補助薬剤を通常併用する。このアジュバンドによりワクチンの効果に大きな違いが生じる場合がある。がんワクチンは必ずしも腫瘍の縮小を目指さないことから、抗がん剤などとは違った薬効の評価がなされるべき、と主張する研究者もいる。 なお、一般にワクチンとはウイルスや細菌などによる特定の感染症を予防する製剤であり、そのようなワクチンの中には子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)への感染を防ぐものもある(このワクチンは子宮頸がんを治療するワクチンではない。子宮頸がんワクチンを参照)。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「がんワクチン」の詳細全文を読む
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