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くぼた のぞみ(1950年1月4日〔『文藝年鑑』2006年〕 - )は、日本の翻訳家・詩人。北海道新十津川出身。東京外国語大学卒業。 ==人物== アフリカから発信される文学の翻訳者として知られる。1989年にブッカー賞受賞作『マイケル・K』の翻訳で、南アフリカ出身のノーベル文学賞作家、J・M・クッツェーを日本に紹介した。クッツェー作品の翻訳にはほかにも、自伝的三部作の第一部『少年時代』やアパルトヘイト末期に書かれた『鉄の時代』がある。『少年時代』は続編の『青年時代』と『サマータイム』とともに一巻としてまとめられ、『サマータイム、青年時代、少年時代──辺境からの三つの〈自伝〉』として翻訳出版された。 また、アパルトヘイト体制下の抑圧の厳しい時代にボツワナへ出国した女性作家ベッシー・ヘッドの短編集『優しさと力の物語』や、南アフリカの先住民文学の皮切りであるとともにアパルトヘイト解放闘争の裏面史を描いたゾーイ・ウィカムの『デイヴィッドの物語』など、南アフリカと縁の深い文学を紹介しつづけている。 ほかにも、ナイジェリア出身の若手大物作家チママンダ・ンゴズィ・アディーチェを紹介するため日本独自版の短編集『アメリカにいる、きみ』を編集翻訳し、ビアフラ戦争を背景にした長編ラブストーリー『半分のぼった黄色い太陽』のヒットを生む。 メキシコ系アメリカ人作家サンドラ・シスネロスやハイチ系アメリカ人作家エドウィージ・ダンティカ、フランスの海外県であるカリブ海のグアドループ出身の作家マリーズ・コンデなど、国境、言語、民族といった境界を越えて往還する「世界文学」の作家も手がける。 紹介する作品の同時代的コンテキストを重要視する姿勢が特徴。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「くぼたのぞみ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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