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くまもとアートポリス(Kumamoto Artpolis,略称:KAP)とは、建築や都市計画を通して文化の向上を図ろうというコンセプトで実施されている熊本県の事業。1988年から行われている。現建築コミッショナー(第3代)は建築家の伊東豊雄。 当時知事を務めていた細川護煕は、高度経済成長によって画一的になってしまった日本の町並みを反省し「熊本らしい田園文化圏の創造」を目標として掲げ、後世に残し得る文化を熊本県で実現させることを目指していた。1987年に西ドイツで開催されていたベルリンIBA(国際建築展、国際建設展覧会)を視察したことにヒントを得て、建築をはじめとする環境デザイン全般に対する意識、都市文化・建築文化の向上を図ることを目的としてはじめたプロジェクトである。 名称は細川護熙と磯崎新との会談で決定したとされる。 なお、以下の項目中の施設名・プロジェクト名はくまもとアートポリス公式情報によるものであり、正式な施設名等とは異なる場合がある。また同一名称の他施設との区別がしづらい場合など必要に応じて注釈を入れている。 == 特色 == くまもとアートポリスによるプロジェクト施設は67件が竣工しており(2008年3月現在)、海外メディアには「県全体が建築博物館である世界にも類を見ない地域」として紹介されている。 公共建築は、競争入札により設計者を決めることが通常であるが、くまもとアートポリスにおいては、設計者の選定についてコミッショナーに全権が与えられるという特殊な制度を取っており、これが最大の特徴となっている。 グランドデザインは持たず、個々の建築については各設計者に任される。民間施設の参加も可能であるが事例は少ない。これにより作られた施設自体には「K.A.P.」の銘板が埋め込まれ、設計者や施工者が明記されている。 上記のコミッショナー制度により、著名な建築家を招いたり、また若手の建築家に公共建築に携わる機会を与える登龍門的な役割を持ったりと、日本において建築を志す者にとって、熊本県は東京・大阪などの大都市とともに、無視できない地域となっている。 過去においては、富山県・岡山県・広島市などにおいても同様のプロジェクトが設けられた時期があったが、20年4代の知事にわたって制度が持続しているのは熊本県だけである。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「くまもとアートポリス」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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