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掃除(そうじ)とは、掃いたり拭いたりすることによってゴミや汚れを取りのぞくこと〔大辞泉〕。清掃とも言われる。 家事労働のうちの一つ。死馬牛の処理〔小林茂・他編『部落史用語辞典』柏書房1985年8月、185頁。〕や不要ファイルの削除を指す事もある。 == 掃除の目的・方法・注意点 == 掃除の基本的な目的は、ちり・ほこり・しみ等を除去することである。 基本的には帚、塵取り、ハタキ、モップ、雑巾、ブラシなどを用いて行われてきた。また現代では電気掃除機も用いられている。最近ではロボット掃除機も用いられることが増えてきた。 なお、ちり・ほこり・しみの主な原因は、人間、ペット、観葉植物などやその活動である。また、衣服・カーテン・カーペット類の劣化による繊維ごみもある。人やペットの体毛、皮脂、汗、糞尿。また食品の残滓やハネ。他にもインク類のハネこぼれや子供の落書き、区域外から持ち込まれたり舞い込んだりした土埃、粉塵、花粉などがある。 ちり・ほこり・しみ等は、ダニ・ノミ・雑菌類の繁殖培地となり、虫刺され、かぶれ、喘息や、各種炎症・感染症の原因となるほか、カビの発生、腐敗等により悪臭の原因や什器類の劣化の原因となる。地方によっては蚊の発生がマラリアなどの深刻な感染症の原因となるため、観葉植物用の潅水容器、屋外の雨どいや排水設備、防火水槽、エアコン室外機などに溜まった雨水などにボウフラが発生しないよう、とりわけ注意が必要である。 電気まわりの汚れ・粉塵などは絶縁不良、トラッキングを引き起こし、火災の原因となるので掃除を行う。コンピュータやテレビ、換気扇など電気製品、作業機械や工作機械などが粉塵に汚染された状態で放置されていると排熱不良や稼動部の消耗、咬合不良などにより故障の原因となるので掃除を行う。 日常的に管理区域と考えている領域外に汚染源がある場合がある。たとえば天井裏や床下などに侵入したネズミ・昆虫等の糞尿・死骸など。。 天井裏の掃除の必要があると判断される場合は、一般的には押し入れの奥や天袋などに隠されている天井裏への入り口から天井裏へと上り、汚染源を除去する。 自動車や農作業機、室外発動機などの機関部(エンジンルーム)にはしばしばネズミや昆虫が侵入し、捕食した昆虫の残骸や残飯などを放置している場合がある。これらは熱源や電源部、稼動部に接触する事で異常発熱やショート、故障などの原因となるので、定期的に点検し必要に応じて除去する。 一般生活においては目視で発見できる程度の汚れを除去する程度の管理でまず問題は発生しないが、病院や食品工場、半導体工場など高度に衛生、粉塵管理をもとめられる区域では、清掃作業者や清掃活動そのものが新たな汚染源となっていることもあるため、綿密な区域管理と清掃計画を立てる必要がある。 掃除によって回収されたゴミの処理方法は重要な問題である。一般に家庭では自治体等のゴミ収集や下水道へ放流するなどによっているが、自己の管理区域から非管理区域にゴミを分別なく投棄している場合は、投棄されたゴミが新たな汚染源や悪臭元となって管理区域外を汚染している場合がある。たとえば下水管の詰まり、ゴミ置き場の悪臭、地中に埋めたゴミ類の腐敗、焼却処理による粉塵、悪臭などである。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「掃除」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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