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すずみ舟 : ウィキペディア日本語版
すヾみ舟[すずみぶね]

すヾみ舟(すずみぶね)は、1932年日本で製作されたアニメーションポルノ映画。日本で最初のアダルトアニメモノクロサイレント映画。『神田川』『川開き』『花火』『夕涼み』『マンガ』という作品名でも流通した。〔『ブルーフィルム物語-秘められた映画75年史』三木幹夫(長谷川卓也)著1981年世文社刊〕
== 解説 ==
製作者と言われる木村白山は黎明期のアニメ作家で、朝日キネマで『勤倹貯蓄 塩原多助』(1925年)〔東京国立近代美術館フィルムセンターに10分尺で現存〕、『実録忠臣蔵』(1925年)、『松ちゃんの剛勇』(1926年)などの短編アニメーションを監督していた。木村は、その傍ら小石川春日町の自宅で、三年の歳月をかけて製作したのがこの作品である。当初は二巻物とするつもりだったところ、一巻の完成直後に摘発され押収、木村も検挙されたために二巻目は製作されることはなかった。なお、押収された35ミリ原盤の他に、16ミリプリントが複製されており、それがブルーフィルムとして戦前期を中心に流通したという〔非合法なわいせつ映像としてアンダーグラウンドに流通していたという意味である。〕〔『いとしのブルーフィルム』長谷川卓也著1998年青弓社刊〕。作品の現存は不明。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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