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ずだ袋 : ウィキペディア日本語版
頭陀袋[ずだぶくろ]

頭陀袋(ずだぶくろ)とは、
#比丘僧侶)が、乞食托鉢の際に使用する袋のこと。
#上記用語が転用された一般的な袋、雑多なものを運搬するための簡易な布製の袋のこと。
== 名前の由来と用途 ==
今日では一般的に、ず袋と濁らずにいわれる場合も多いが、漢字で“頭陀”と表記されることから、本来はず袋と濁るのが正しい。
また“頭陀”(ずだ)とは、梵語のDhūta(ドゥータ、意味:払い落とす、棄捨)の漢訳音写であり、仏教僧侶が行う修行(頭陀行、乞食の行)のことである。したがって、頭陀袋とは、本来この頭陀行を行う僧侶が、携行用に用いた袋のことであった。
別名として三衣袋(さんえぶくろ)、衣嚢(えのう)、打包(だほう)ともいわれる。これらは、もと比丘が山野を行脚する時に、僧伽梨(そうぎゃり)・鬱多羅僧(うったらそう)・安陀会(あんだえ)という3つの衣(三衣)が塵や埃、土で汚れないように入れたものである。したがって本来の用途はこれらの僧衣を入れるための袋であった。
しかし時代を経ると、これらの衣だけでなく行乞で供養してもらった物などや仏具なども入れるようになった。したがって、今日、運搬用で雑多な物を入れる袋を“ズタ袋”などというのはここに由来する。
また後世になって、仏式葬儀の際、死者の首から提げる袋も“頭陀袋”というようになった。これは、これから仏教修行の旅に出るという意味合いであり、白い布製の頭陀袋の中には、紙に描いた六文銭を入れる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「頭陀袋」の詳細全文を読む



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