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せのうみ : ウィキペディア日本語版
せの海[せのうみ]

剗の海 / 剗海(せのうみ)は、9世紀半ばまで日本富士山北麓にあったである。
また、さらに古く紀元前3000年以前にあった巨大な湖は、現在、古剗の海(こせのうみ)と呼ばれている〔剗の海・古剗の海はどんな湖だったのか? - 富士山自然学校〕。
== 概要 ==
剗の海(当時の表記:剗海)はかつて富士山の北麓で東西にわたって広大な面積を有していたが、貞観6年(864年)に起こった富士山の大噴火(貞観大噴火)の際、おびただしい量の溶岩流によって大部分が埋まってしまった〔。現在、富士五湖に名を連ねる西湖精進湖は、剗の海の一部が埋まらずに残ったものである〔。
このときの様子は、延喜元年(901年)に成立した公式史書である『日本三代実録』の「貞観6年7月17日」(ユリウス暦864年8月22日)に甲斐国国司から朝廷に届けられた報告(貞観大噴火についての第2報)として以下の内容が記されており〔第1章 富士山の山としての特性 - 内閣府中央防災会議〕、
溶岩流が本栖湖と剗の海の2湖に流入したこと、多くの民家が溶岩流に呑み込まれてしまったこと、溶岩の別の流れは河口湖方面へ向かっていること、係る天変地異の前には大きな地震を始めとする様々な変事があったこと、などを伝えている〔。
また、この火山活動によって生まれた溶岩原の上にやがて形成(植生遷移)されていった森林地帯が、今日も見られる青木ヶ原樹海である〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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