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『それでも町は廻っている』(それでもまちはまわっている)は、石黒正数による日本の漫画。通称『それ町』。『ヤングキングアワーズ』(少年画報社)にて、2005年5月号より連載中。第17回文化庁メディア芸術祭マンガ部門(2013年)優秀賞。2015年5月現在、単行本は14巻まで刊行中。2010年6月号にてテレビアニメ化が発表、同年10月から12月にかけて放送された。 == 概要 == 東京都大田区の下町・丸子で育った女子高生、嵐山歩鳥を主人公に、彼女の周りで起きる日常の出来事を中心に描いてゆく日常コメディー。一話完結形式であるが、連載2回、3回連続で一話となるエピソードもある。 マスターがメイド喫茶を知らずに、「なんか巷で流行っているらしい」といった理由だけで店をメイド喫茶にしてしまう設定には、メイド喫茶に何の思い入れなくメイド喫茶漫画を連載してしまう作者自身が反映されている。1巻の作者のあとがきによると、「メイド喫茶に詳しくなくて逆によかった。なぜならば、メイド喫茶という舞台は日常のほんの一部であるからだ」「商店街を舞台にしてコミュニケーションの教科書になるような漫画を描きたい」と語っている。インタビューでは作者の出身地への思いから福井らしき光景やエピソードが描かれる事もあると語っている〔2010年1月22日福井新聞「表現者たち」インタビュー掲載、舞台の東京も含め、実在の風景や商店に施設を参考にした例もある。〕。 前述の様に何気ない日常を描いた作品であるが、エピソードの中には宇宙人や幽霊、死後の世界といった超常的な存在を扱ったり、街の事件を推理・解決するミステリ的なエピソードも多い。ただし、これらのテーマもあくまで日常の一部として描かれ、その存在が主人公らの日常に大きな影響を及ぼす事は無い。 また、初登場だと思われていた人物が以前にも背景の通行人として登場していたり、ちょっとしたアイテムや台詞が別の回で重要なキーとなっていたりと、遊びのある伏線的な要素が多く散りばめられている。 本作品では連載のある時期以降、各話の掲載順序と時系列順が一致しない、いわゆる時系列シャッフルが行われている。例えば第33話と第36話、第42話におけるタケルの学年をみると小4→小3→小4となっており、必ずしも連載話順に時間が進行していないことが分かる。更に単行本4巻以降では、連載2回あるいは3回で一話となる作品を収録するため、単行本のページ数を調整する都合上、雑誌掲載時と順番が一部入れ替わっている。また、時系列シャッフルとは逆に、単行本収録時に時系列を揃えるよう、連載時と順番を変更しているものもある。 13・14話であるべき「それでも町は廻っている(前後編)」が12・13話と記載されるなど連載時に一部話数表記が間違っているものがある。また、話数の表記方法も統一されておらず「第○話」「#○」が使われている。 このシリーズの原形として徳間書店より刊行されている『探偵綺譚』に収録されている「探偵綺譚」(『コミックフラッパー』2003年8月号)がある。「嵐山歩鳥&紺双葉」の先輩後輩コンビが登場するが、現在のシリーズとは無関係である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「それでも町は廻っている」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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