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たすき複線 : ウィキペディア日本語版
複線[ふくせん]

複線(ふくせん、double track)とは、鉄道軌道上り列車用と下り列車用にそれぞれ1線ずつ、計2線を敷設した線路施設を指す。
== 特徴 ==
単線では、信号場などの行き違い施設の間に走行できるのは1列車のみであり、対向列車を待ち合う必要があるが、複線では対向列車を待つことなく、閉塞区間の距離に応じて多数の列車を運行できる。対向列車を待ち時間を解消できるため、高速化にも効果がある。また、ダイヤが乱れた際には、一方の列車の遅れが反対方向の列車に影響を及ぼすことがないので、運転整理も行いやすくなる。線路容量の観点では、複線で運行可能な列車本数は単線に比べて2倍から3倍に達する。
初期のイギリスの鉄道では、電信技術がなかったために、隣の駅と事前に列車の運行を打ち合わせることができなかった。このことから単線では正面衝突を防止することが困難であったため、多くの路線が複線で建設され、信号機は主に列車の追突を防ぐために設置され、時間間隔法で運用されていた。建設費用の安い単線は望まれてはいたが、実際に電信で駅間での打ち合わせができるようになるまでには、鉄道の開通から20年ほどを要した。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「複線」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Double track 」があります。



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