|
釣瓶・釣る瓶(つるべ)とは、井戸において、水をくみ上げる際に利用される、綱等を取り付けた桶などの容器を言い、後に、それを引き上げる天秤状の釣瓶竿や滑車など機構の一切を指すようになった。 == 時間態様 == 釣瓶の語源は「連るぶ」であり、続けざまという意味もあり、釣瓶にも形容として同様な意味を持ち、漢字表記も「連るべ」と「釣瓶」は併用される。おもに素早さや「急」や次々といった意味を表す時間態様の形容詞として、使用される。 ;釣瓶落とし・釣瓶下し :釣瓶を井戸の中に落とす際に、急速に落ちるため、秋の日の暮れやすいことの例えとして「秋の日は釣瓶落とし」というように形容的に使用される。現在では、株価や景気や勝率など、その他折れ線グラフなどで表される、数値の急降下を例える形容としても使われるが、否定的な状況で多く見られる。 ;釣瓶打ち・連るべ打ち :釣瓶打ち(つるべうち)とは、弓矢や火縄銃などにおいて、交代で続けざまに打つことをさす。スポーツの球技が普及してからは、得点に繋がる球を打つ行為が一方的に続けざまにされる事も「釣瓶打ち」と例えられるようになった。 ;籠釣瓶・篭釣瓶 :籠釣瓶(かごつるべ)とは、水も漏らさぬ刀という意味で、よく切れる名刀を示す。籠でできた籠釣瓶は水が素早く洩れるので、その素早さを刀の切れ味に例えたとされ、水も漏らさぬという言葉と、逆説的な洒落として用いたといわれる。 ;『籠釣瓶花街酔醒』 :『籠釣瓶花街酔醒』(かごつるべさとのえいざめ)とは歌舞伎の題目で吉原ものといわれる1つであり、『籠釣瓶』ともいわれる。色恋沙汰の悲劇で、主人公が刀で矢継ぎ早に人々を切り殺していくという物語である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「釣瓶」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|