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てのひらを太陽に : ウィキペディア日本語版
手のひらを太陽に[てのひらをたいように]

手のひらを太陽に」(てのひらをたいように)は、日本の童謡。作詞はやなせたかし、作曲はいずみたく1961年に制作され、翌1962年にNHK『みんなのうた』で放送された。
== 来歴 ==
1961年、作詞者のやなせたかしは『木島則夫モーニングショー』の前身である『NETニュースショー』の台本構成をしており、番組内に音楽を流すコーナーがあった。そこで自身で作詞した「手のひらを太陽に」を、知り合いであったいずみたくが作曲し発表したものである。歌は、いずみの推薦により宮城まり子が歌った。
作詞者のやなせは、「厭世的な気分になって追い込まれていた時のことです。暗いところで自分の手を懐中電灯で冷たい手を暖めてながら仕事をしていた時に、ふと手を見ると真っ赤な血が見える。自分は生きているんだという再発見と、その喜びを謳歌して頑張らなくちゃと、自分を励ますためにこの詞を作った」と述懐している。また、元々は童謡ではなくホームソングを作るつもりで書いたという〔読売新聞文化部『唱歌・童謡ものがたり』岩波書店、1999年、56頁。ISBN 4000233408〕。なお歌詞の中でアメンボが出てくるが、これは当初はナメクジであった〔竹内敏晴の証言、岩川直樹「ことばからみる今 アメンボとナメクジ」、「ちいさいなかま」2010年8月号、NO.547所収〕。
1962年、NHK『みんなのうた』への売込みが成功し、宮城まり子とビクター少年合唱隊の歌唄、映像はやなせ自身制作のアニメーションで放送された。当時、歌は反響もなくヒットしなかったが、1965年ボニージャックスが歌ってキングレコードから発売され、年末の『第16回NHK紅白歌合戦』で歌唱したこともあり、反響を呼び広く知られるようになった。
1969年からは小学校6年生の音楽の教科書に掲載された。
2006年に日本の文化庁と日本PTA全国協議会が、親子で長く歌い継いでほしい童謡・唱歌や歌謡曲といった抒情歌や愛唱歌の歌101曲を選定した日本の歌百選にもなっている。
2011年7月27日には、「手のひらを太陽に」制作50周年を記念して、「手のひらを太陽に」を含む「作詞:やなせたかし、作曲:いずみたく」コンビの楽曲を収録したCDブック『手のひらを太陽に50周年記念CD 生きているから歌うんだ!』が3000セット限定生産で発売された〔手のひらを太陽に50周年記念CD発売決定! 、TMSアニメBLOG(トムス・エンタテインメント)、2011年6月23日。〕。
なお『みんなのうた』での再放送は長期に渡ってなかったが、2011年から始まった「みんなのうた発掘プロジェクト」で音声が提供され、2012年2月12日NHKラジオ第1放送で放送された『リクエスト大全集・第3夜』で1番のみが放送、そして2013年2月よりラジオのみで実に51年振りの再放送となった。
手話バージョンも制作されている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「手のひらを太陽に」の詳細全文を読む



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