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はくちょう座V1489星 : ウィキペディア日本語版 | はくちょう座V1489星[はくちょうざぶい1489ほし]
はくちょう座V1489星 (V1489 Cygni) とは、地球から見てはくちょう座の方向に約5250光年離れた位置にある赤色超巨星である〔。2012年時点で観測されている恒星の中では最も直径の大きな恒星である〔。 == 大きさ == はくちょう座V1489星の直径は約23億kmと、太陽の1650倍もある巨大なものである〔。この値は、直径推定値の不確実性が高いウェスタールンド1-26(1951 – 2544 ''R''☉〔A VLT/FLAMES survey for massive binaries in Westerlund 1 ''Astromony & Astrophysics'' 〕〔A serendipitous survey for variability amongst the massive stellar population of Westerlund 1 ''Astromony & Astrophysics'' 〕〔Maser Observations of Westerlund 1 and Comprehensive Considerations on Maser Properties of Red Supergiants Associated with Massive Clusters ''arXiv'' 〕)や、(近年の観測では当初の値より小さくなっているものの)推定値の幅が大きいことによりはくちょう座V1489星の直径を超える可能性のあるいっかくじゅう座V838星(1140 - 1940 ''R''☉〔Interferometric Observations of V838 Monocerotis ''arXiv'' 〕)を除き、直径が一定程度精度良く求まっている中では最も大きな恒星となるものである。 太陽直径の1650倍という値は、はくちょう座V1489星を仮に太陽系に置きその中心を太陽の位置とした場合、恒星表面は木星軌道と土星軌道の間に位置することとなるほど大きい。ただし、質量は太陽の25倍から40倍と直径の割には小さいため、平均密度は8000kg/km3にしかならない。比較対象として、同体積の1気圧の空気はこの約16万倍、太陽の平均密度を用いた場合は176倍の質量を持つこととなる。 最も直径の大きな恒星としては従来はおおいぬ座VY星が有名であったが、従来の直径推定値である太陽直径の1800倍から2100倍という値〔VY Canis Majoris: The Astrophysical Basis of Its Luminosity ''arXiv'' 〕が最近になって1420倍〔Fundamental properties and atmospheric structure of the red supergiant VY Canis Majoris based on VLTI/AMBER spectro-interferometry ''Astromony & Astrophysics'' 〕〔Distance to VY Canis Majoris with VERA ''arXiv'' 〕に改められた結果、2012年時点での順位は6位とかなり下がっている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「はくちょう座V1489星」の詳細全文を読む
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