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べっこう : ウィキペディア日本語版
鼈甲[べっこう]

鼈甲(べっこう)は、熱帯に棲むウミガメの一種・タイマイ甲羅の加工品で、背と腹の甲を構成する最外層の角質からなる鱗板を10枚程度に剥がして得られる。色は半透明で、赤みを帯びた黄色に濃褐色の斑点がある。黄色の部分が多いほど価値が高い。
工芸品の素材に使われる。現在では希少価値のほか、プラスチックとは異なる軽い質感を求めて鼈甲製品を購入する客層は厚い。
== 語義 ==

=== 鼈甲 ===
「鼈」とはスッポンのことである。「鼈甲」も本来はスッポンの甲のことで、タイマイの甲の意味は国訓である〔『角川新字源』「鼈甲」〕。
本来の鼈甲すなわちスッポンの甲は、「土鼈甲」(どべっこう)ともいい、漢方薬に使われる。スッポンの甲は上層の鱗板を欠き下層の甲板のみからなるため、実は(タイマイの)鼈甲に相同な部分ではない。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「鼈甲」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Tortoiseshell 」があります。



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