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ほうじ茶[ほうじちゃ]
ほうじ茶(ほうじちゃ、あるいは 焙じ茶とも)とは、日本の緑茶の一種であり、茶葉を焙(ほう)じて飲用に供するもの一般を指す。一般に、煎茶や番茶、茎茶を炒った(焙<ほう>じた)もの、すなわち焙煎(ばいせん)したもので、独特の香ばしさを有する。苦みや渋みはほとんどなく、口当たりはあっさりしている。刺激が少なく胃にやさしいため、食事中のお茶に向く〔公益社団法人日本茶葉中央会、NPO法人日本茶インストラクター協会監修『日本茶の図鑑』マイナビ、初版第2刷、2015年、ISBN 9784839948139、pp.18,138-139〕。ほうじ茶飲用の風習は、地方によってかなり相違がある。 上質な葉を選りすぐった高価なものもあるが、格は玉露や煎茶より下位、一般に番茶や玄米茶などと同位に位置づけられ、日本茶として高級な部類のものではないとされる。しかし、ほうじ茶飲用の習慣が深く根付いている京都では、上質なほうじ茶が料亭の改まった席で供されることも珍しいことではなくなっている。 == 製法 == 葉が赤茶色に変わるまで強火で焙じて作る。日本茶業中央会の定める緑茶の表示基準では「ほうじ茶とは、煎茶や番茶などを強い火で焙って製造したもの」と定義されており、緑茶の1分類である。今日の製法は1920年代に京都において確立されたといわれる。 製茶業者は専用の大がかりな焙煎器を使用する。家庭で茶葉を焙ずるには、一般的に焙烙(ほうろく)という磁器が用いられる。焙烙は、ほうらく、あるいは焙じ器と呼ばれることもある。簡易的には厚手の鍋やフライパンを用いることもある。 少量を焙じるには「懐紙に茶葉を乗せ(あるいは懐紙で茶葉を包む)、熱源(炭・電熱器等)の上で細かくゆすりながら焙る」という方法もある(煎茶道におけるほうじ茶の点前などで使われる手法)。ただしこの場合、熱源の上に茶葉がこぼれる、懐紙を熱源に近づけすぎるなどの原因で発火するケースが少なくないため、周囲の環境に注意して行う必要がある。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ほうじ茶」の詳細全文を読む
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