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ぼりばあ丸 : ウィキペディア日本語版
ぼりばあ丸[ぼりばあまる]

ぼりばあ丸 (ぼりばあまる)は、かつてジャパンラインが所有していた撒積貨物船で、石川島播磨重工(現:ジャパン マリンユナイテッド)東京第二工場で建造された。
== 沈没事故 ==
1968年12月10日、ぼりばあ丸はペルーサンニコラスで1、3、5番船倉に鉄鉱石計53,746トンを積んで川崎港に向け出港。
1969年1月4日、風力階級8の強風を左舷船首から受けながら、8.7ノットの平均速力で航行していた。1月5日午前10時30分頃、千葉県野島崎南東沖合にて突然2番船倉付近から船首船体が折損。船首部が脱落して航行不能となり、機関を停止して遭難信号を発し、非常退船準備に入ったが、救命ボート降下の準備中だった午前11時27分、船倉内への大量浸水のため突如船首方向を下にし、垂直状態になってぼりばあ丸は沈没した。付近を航行中の貨物船健島丸が、遭難信号を受信して現場に急行し、漂流していた2名を救助したが、船長を含む乗組員31名が行方不明となった。当時船体強度の不足と応力の集中が原因かもしれないとされたが(コンピューターによる構造シミュレーションは当時まだできなかった)、原因の解明は本船のみの沈没では行えず、この後に続いた5年未満の新造バルクキャリア船型、鉱石運搬船の連続沈没によりようやく全体像があきらかになった。
就役からわずか3年3ヶ月でのぼりばあ丸の沈没は、社会に大きな衝撃を与え、造船技術審議会は鉱石運搬船特別部会を設置し、当時の運輸大臣に対策を建議した。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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