翻訳と辞書
Words near each other
・ もう一度夜を止めて
・ もう一度笑ってる場合ですよ!
・ もう一度逢いたい
・ もう一度逢いたくて
・ もう中
・ もう中学生
・ もう二度と
・ もう二度と…
・ もう二度と戻れない
・ もう何も怖くない、怖くはない
もう半分
・ もう君がいない
・ もう君だけを離したりはしない
・ もう君は誰のものでもない
・ もう君をひとりにさせない
・ もう君を離さない
・ もう君以外愛せない
・ もう呼ぶな、海!
・ もう夜なのか
・ もう大人なんだから


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

もう半分 : ウィキペディア日本語版
もう半分[もうはんぶん]
もう半分(もうはんぶん)は、落語の演目の一つ。別名五勺酒(ごしゃくざけ)。主に東京で演じられる。
三遊亭圓朝作の怪談噺。主な演者に5代目古今亭今輔5代目古今亭志ん生らが知られる。
== あらすじ ==
ある夫婦は、永代橋千住大橋とも)のそばで小さな注ぎ酒屋(=店内で飲ませるサービスを行っている酒店)を営んでいる。そこへ、60才を過ぎたと思われる行商の老人が毎晩やって来る。老人は、1の酒を一度に頼まず、まず「(一合枡に)半分だけお願いします」と5だけの酒を注文し、それを飲み終わると「もう半分」と言ってまた5勺を注文する、という変わった酒の飲み方をしていた。店主が理由をたずねると、老人は「その方が勘定が安くなり、量を多く飲んだ気がするからだ」と言う。
ある日老人は、店に風呂敷包みを置き忘れたまま店を出る。店主が「また明日も来るだろうから、包みをしまっておこう」と持ち上げると、やけに重いので不審に思う。包みを開くと、50もの大金が入っている。「この金があれば念願の大きな店が持てる」と悪心を起こした夫婦は、慌てて取りに戻ってきた老人に対して知らぬ存ぜぬの態度を貫く。老人は涙を流しつつ、「娘が吉原へ身を売って作ってくれた金だ」と明かすが、結局落胆して店を出て行く。老人は、橋から川へ身を投げる。
しばらく後、酒屋夫婦に赤ん坊が生まれる。ところが、生まれてきた赤ん坊の頭は白髪で覆われ、その顔は、かつて身を投げた老人そっくりだった。店主の妻は、ショックのあまり寝込み、そのまま死んでしまう。店主は「子供を育てることが老人の供養になるだろう」と思い、乳母を雇う。ところが、みんなつぎつぎと1日で辞めてしまう。店主は物事に動じず強気だ、という評判の乳母を雇うが、その乳母もひと晩で「辞めたい」と申し出てきた。店主が理由をたずねると、乳母は「自分の口からはとても言えないので、ご自分の目で確かめてほしい」と言う。
その晩、店主は乳母と赤ん坊が寝ている隣の部屋に隠れて、様子を見届けることにする。丑三つ時(=午前2時頃)、それまで寝ていた赤ん坊が急に起きあがり、乳母の寝息をうかがいつつ、枕元の行灯の下に置いてある油さし(=行灯へ油を補充する道具)から静かに油を茶碗に注ぎ、それをうまそうに飲み干す。
店主は「おのれ爺(じじい)、迷ったか!」と叫び、部屋へ飛び込む。赤ん坊は茶碗を差し出し、
「もう半分」

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「もう半分」の詳細全文を読む



スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.