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もやし : ウィキペディア日本語版
モヤシ

モヤシ(もやし、糵、萌やし)とは、主に穀類豆類の種子を人為的に発芽させた新芽。
豆類のモヤシを特に豆もやし(ビーンズスプラウト、ビーンスプラウト、Bean sprout)という。豆もやしは、豆自体または、発芽したを食用とする。
呼称は「萌やす」(発芽させる意)の連用形であり、本来は穀類の新芽作物一般を指す語である。しかし、近世に緑豆モヤシが大いに普及したため、単にモヤシと言った場合、緑豆モヤシを指すことが多い。ワラビタケノコカイワレ大根ブロッコリーなどの新芽作物もモヤシの一種ということになる。これらのいわゆる新芽作物(スプラウト、)一般についても本項目で解説する。
==種類==

=== 豆もやし ===

ブラックマッペ(ケツルアズキ)は、戦後にタイミャンマーからの輸入が始まり、中華料理の普及と共に1965年昭和40年)頃から消費量が増加した。以後、1985年(昭和60年)頃になるとスーパーマーケットに定着し、ラーメンや鉄板焼き(ジンギスカン鍋)の需要から人気は急激に高まった。手軽に購入でき多様に調理が出来るブラックマッペもやしの普及にしたがい、生産コストの高い大豆もやしは衰退した。現在の「豆もやし」の代表「緑豆もやし」は食味と食感が好まれて、1990年以降、急激に普及した〔「原料高騰 モヤシに荒波」『朝日新聞』2010.2.26 (31)〕。
関東では緑豆・大豆を使った、色が白く太めでシャキシャキ感のあるものが好まれる。関西ではブラックマッペを原料とし、どちらかといえば細くて長く、もやし特有の風味があるものが好まれるようである。
青森県には大鰐温泉もやしという長さ30cm程度の大豆もやしが存在する。
中華料理での炒め物に多用されるが、これらで使われるのは大豆による「大豆もやし」が一般的である。沖縄ではマーミナー(豆菜)と呼ばれ、チャンプルー(炒め物)によく使われる。また「浜松餃子」は、茹でたもやしが添えられているのが特徴である。
緑豆もやしは店頭に並べられてから傷みが早く、水分が出てくるので2〜3日以内に消費することが望ましい。手間と時間がかかるが、根と豆部分を取り除くと食感が良くなり、雑味がなくなるなど大きな差が出る。
そのほか、ムラサキウマゴヤシ(アルファルファ)のもやし(糸もやし)やソバのもやし(そばもやし)もあり、サラダなどに使われている。
中国ではエンドウをモヤシにした豆苗が栽培されており、欧米ではフェヌグリークやアルファルファなどの豆類ももやしとして栽培されている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「モヤシ」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Bean sprout 」があります。



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