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きかんしゃ やえもん
『きかんしゃ やえもん』は、日本の絵本。作者は阿川弘之(文)と岡部冬彦(絵)。擬人化された古い蒸気機関車を主人公とする作品で、1959年に岩波書店より「岩波の子どもの本」シリーズの一作として刊行された。小学校の国語教科書に掲載されたり、影絵劇化、アニメ映画化されるなど、広く知られたロングセラーであり、2007年9月までに累計122万冊が売れ〔トーハン『ミリオンぶっく』2008年度版。〕、刊行から半世紀を経た2016年現在でも新品で入手可能である。 ==ストーリー== 田舎の町の小さな機関庫に、「やえもん」という名の蒸気機関車がいた。やえもんは年寄りの機関車で、同じくらい年寄りの小さな客車を引いて、町の大きな駅との間を、行ったり来たりしている。ある日、町の駅に着いたやえもんは、電気機関車などに「びんぼう汽車」と馬鹿にされ、「自分はまだまだ走れるのに」と、腹を立てたまま帰路についた。ところが、あまり腹を立てたために煙突から排煙だけでなく火の粉も吐き、それが線路脇の田んぼのわらに燃え移って、火事になってしまう。幸いすぐ消し止められたが、火事を起こしたやえもんに、周囲の住民たちはすっかり怒ってしまった。鉄道の職員たちは庇ってくれたものの、人々の怒りはおさまらず、やえもんは走ることを許されなくなり、とうとうスクラップにされることが決まってしまう。解体のため電気機関車に牽引されていこうとするとき、運良く通りかかった交通博物館の人に「日本に数台しか残っていない珍しい古い型の機関車だ、ぜひ譲ってもらいたい」と言われ、めでたく博物館で保存されることとなった。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「きかんしゃ やえもん」の詳細全文を読む
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