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や行え : ウィキペディア日本語版
や行え[やぎょうえ]

や行え(やぎょうえ、、エ)は、五十音図で、や行え段に位置すべき仮名文字とその音価である。現在その位置は空白にするかあ行えの繰り返しで埋められるが、本来は別の仮名と音があった。
== 文字の表記 ==

借字(万葉仮名)の時代には(あ行え)と(や行え)の区別があった。しかし上代特殊仮名遣の消失から間もなく(より早く)、10世紀ごろには混同され始める。
仮名文字の誕生初期にはまだ区別があり、(あ行え)と(や行え)にはそれぞれ別の仮名が存在した。しかし仮名が完成したのちに発音上の区別がなくなると、それぞれの仮名は同じ音を表す複数の仮名文字という扱いになった(複数の仮名文字を持つ音は珍しくなかった)。
明治33年(1900年)には、小学校で教えられる仮名文字が1音に対し平仮名・片仮名それぞれ1字ずつとなり、これが定着するとほかの仮名は変体仮名という扱いになった。エとして採用されたのは、もともと(あ行え)の平仮名だった文字と、本来は(や行え)の片仮名だった文字である。
明治期、五十音図の隙間を埋めるべく、や行い、や行え、わ行うの片仮名(片仮名のみ)が作られ、〔(や行い)は片仮名の「イ」を点対称にしたもの。(わ行う)は漢字の「宇」のウ冠を外したもの。〕(や行え)は、イとエの合字が使われた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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