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『わが人生の時の時』(わがじんせいのときのとき)は、日本の小説家石原慎太郎の自伝的掌編集。新潮社より1990年発表。主に海を扱った40編の短編で出来ている。 同作品の題に関して石原は特別エッセイ「人生のフラグメント」(2007年)の中で、アメリカ合衆国の小説家ノーマン・メイラーの短編集『彼女の時の時』(''The Short Fiction of Norman Mailer''、1967年)を引用し、女性には性行為の絶頂感に近い「人生の時の時」の瞬間があるに違いないと綴っている〔石原愼太郎の文学8 わが人生の時の時 特別エッセイ「人生のフラグメント」 文藝春秋 2007年8月30日 ISBN 9784166416509〕。 同作品は、2002年に日本の文化庁による現代日本文学の翻訳・普及事業にて選定され、英語翻訳版が2005年12月に講談社インターナショナルからウェイン・P・ラマーズ(Wayne P. Lammers)訳 ''UNDERCURRENTS Episodes from a Life on the Edge'' として〔Published Titles ENGLISH PROGRAM - JLPP現代日本文学の翻訳・普及事業公式サイト〕、ロシア語翻訳版がHyperion Publishing House社からアレクサンドル・メシェリャコフ(Alexander Mesheryakov)訳 として既に出版された〔Published Titles RUSSIAN PROGRAM - JLPP現代日本文学の翻訳・普及事業公式サイト〕。 保守系の文芸評論家福田和也は、日本の現役小説家を採点した自著『作家の値うち』(2000年)の中で『わが人生の時の時』に100点満点中96点と、同書で採点した中で最高点を付け、情景の鮮烈さが特に魅力的で、20世紀の日本文学として後世に残るであろうと評した〔『作家の値うち』 〕。 石原は後に本作品に類似する題名の『わが人生の時の会話』(1995年)、『わが人生の時の人々』(2002年)を発表している。 == 脚注 == 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「わが人生の時の時」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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